
家族論
主人公・エレンの母親は目の前で巨人に食われ、エレンと家族同然のミカサは犯罪者に両親を殺された過去を持つ……2人をはじめ主要人物だけで7人ものキャラクターが家族を喪失するという衝撃の設定はなぜ生まれ、そして支持されるのか? 作品に描かれる家族像を考察した。
主人公・エレンの母親は目の前で巨人に食われ、エレンと家族同然のミカサは犯罪者に両親を殺された過去を持つ……2人をはじめ主要人物だけで7人ものキャラクターが家族を喪失するという衝撃の設定はなぜ生まれ、そして支持されるのか? 作品に描かれる家族像を考察した。
二次創作に火をつけたこと。『進撃の巨人』(以下進撃)が爆発的な人気を博したのは、もちろん物語の面白さもあるが、それだけでは説明できない。二次創作を生む仕組みから考えてみたいと思う。
漫画界は、コミケを代表とする同人誌という確固たる世界があり、そこから偉大な才能が出てくるサイクルが確立されている。コミケは、原作から派生した新しい物語、いわば〝学説〟を戦わせる場。そこで新しい読者を得られれば、男女
個性豊かなクリエイター6組に『進撃の巨人』インスパイアの自由なクリエイションをオーダー。名シーンや作品世界の現実化から、全く違う発想のもと生まれた二次創作まで。独自性のある“アート”が出揃った。ここでしか見られない、新たな作品世界を見よ。