
香水は進化する。
自分で実際に嗅いでみるまで、いや嗅いでみてもわかりにくいような気がする、奥深き香水の世界。しかし香水にも体系があり、進化がある。香水の原料を作る世界五大香料会社の一つはここ日本にあった。1920年創業の高砂香料工業で、調香師を務めていた鈴木隆さんに香水の歴史とトレンドを聞いた。
自分で実際に嗅いでみるまで、いや嗅いでみてもわかりにくいような気がする、奥深き香水の世界。しかし香水にも体系があり、進化がある。香水の原料を作る世界五大香料会社の一つはここ日本にあった。1920年創業の高砂香料工業で、調香師を務めていた鈴木隆さんに香水の歴史とトレンドを聞いた。
エドモン・ルドニツカのパフュームガーデンを訪ねるため、「香水の町グラース」から6㎞ほど離れた山の上の小さな村、カブリへと向かった。パリから飛行機でニースに入り、そこから車で1時間弱。カブリは「コートダジュールの展望台」と呼ばれ、昔から作家や画家など芸術家に愛される美しい村として知られている。エドモン・ルドニツカ亡き後は息子のミッシェル・ルドニツカが家を継ぎ、5人の庭師と共に庭の管理にあたっている
ここでは名作と呼ばれる香水を生み出した歴史的な人物を紹介する。ディオールの《ディオリッシモ》《オー ソバージュ》、エルメスの《オー ド エルメス》を残した、20世紀最高の調香師の一人、エドモン・ルドニツカ。その生涯と彼の残した庭園についての物語。