
暮らしの実験から始まった、成長する家。
心の住宅街にふと現れる、コンクリート打ち放しの建物。黒いスチールサッシで引き締められた姿は清冽で、築60年以上経つとは、にわかには信じがたい。
建てられたきっかけは雑誌『モダンリビング』の企画「ケーススタディ・ハウス」だった。このタイトルにピンとくる人も多いはず。そう、1940年代のアメリカ西海岸で始まり、チャールズ&レイ・イームズら錚々たる建築家が参画した実験住宅プロジェクト「ケース・スタデ
心の住宅街にふと現れる、コンクリート打ち放しの建物。黒いスチールサッシで引き締められた姿は清冽で、築60年以上経つとは、にわかには信じがたい。
建てられたきっかけは雑誌『モダンリビング』の企画「ケーススタディ・ハウス」だった。このタイトルにピンとくる人も多いはず。そう、1940年代のアメリカ西海岸で始まり、チャールズ&レイ・イームズら錚々たる建築家が参画した実験住宅プロジェクト「ケース・スタデ
僕はパリのモードを見ることを30年近く生業としています。そして、古稀を迎えるまで大好きなモードの世界で生かされてきました。
生前、母親のモダンな着道楽が僕を今のファッション好きにした根幹でしょう。世間とは違った、“母が着せたい好きな服”を着せられて通学し、中学生まで育てられました。終戦当時は学生服のほとんどが古着の詰め襟全盛の時代でしたから、このことが今から思うと僕のファッション体験そのもので