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東北地方

感覚を最優先してつくった、現場主義のアトリエ。『FARMOON』

 茶楼、紹介制のプライベートレストラン、新たな料理を生み出すラボ、そして海外から招いたアーティストが滞在し創作活動を行うフードレジデンシー。料理家・船越雅代さんのキッチンは様々な顔を持つアトリエだ。

 賑わう哲学の道からも程近い住宅地。食材を手に入れるべく週に2回は通う大原へのアクセスもよく、ずっと暮らしている左京区で縁あって出会ったのは10年以上誰も住むことなく放置されていた築60年ほどの家。

建築と土木

 3重の壁によって囲まれた人間の居住エリアと、その防衛の拠点として壁から突出して築かれた都市の形態は、近世ヨーロッパにおける戦争都市を思い起こさせます。ルネサンス時代は文化の発達によって知られていますが、オスマン帝国の伸張や都市国家同士の対立、民衆蜂起、疫病など、戦乱の絶えなかった時代でもあります。だから都市の形は戦争のエコノミーによって規定され、当時の建築家たちが残した都市のスケッチは、その輪郭

モンティーの「ラープガイ」|平松洋子(エッセイスト)

 タイ語が描かれた色とりどりのステッカーに、キッチュなテーブルセット、巨大な扇風機。まるでバンコクの街角のように見えるここは、日本最古の地下街、浅草地下商店会の一角にあるタイ料理店〈モンティー〉の店先。お気に入りのラープガイを前に、平松洋子さんのテンションも上がる。
 食文化と暮らしをテーマに、長年アジア各国を取材してきた平松さんにとって、タイ料理は興味の尽きない題材。他国に比べて、非常に特徴的だ

PAPPON KITCHEN

 タイに住んだことがあるという、ポルトガル料理店〈クリスチアノ〉の佐藤幸二さん。当時通った屋台の味が忘れられず、タイ料理店を構えてしまった。縁あってやってきたのは、東北部イサーン出身のシェフ。東北地方の料理は佐藤さんも大好きとあって、主役は決まった! 炒め物も和え物も、強い辛味や酸味の奥に、発酵食品の旨味が潜んでいてクセになる。佐藤さんも、発酵させた米を使う肉料理などを作って密かにサポート。個性派