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ニッポン

死屍累々を描く。

「日本の戦争画を見る面白さのひとつは、もしかしたら世界でも一番、戦争画に向いていない民族がやろうとした、ということかもしれません」と会田誠は言う(講談社『戦争画とニッポン』)。作戦記録画と呼ばれた戦争画は、第二次世界大戦中に国家が描かせた、一種のプロパガンダ絵画。藤田嗣治のほか、小磯良平や宮本三郎ら多くの芸術家が従軍画家に召喚された。人体のダイナミズムを圧倒的写実性で表す戦争画は、西洋でいえば馬上

フリードキン、再び。 映画より面白い自伝。

1970年代、ウィリアム・フリードキンの名前はハリウッド再興のトップ・ランナーとして、だれよりもビッグ・ネームだった。なにしろ、『フレンチ・コネクション』('71)、『エクソシスト』('73)の2作が巻き起こした騒動は社会現象にまで上りつめたのだ。特に『エクソシスト』の不穏の気配はピリピリとした震えとして日本へも波及してきた。このとき、愚生は平凡出版に入社1年目で、宣伝部での最初の仕事は『平凡パン

気鋭の監督が描く青春群像劇が、世界へ。|藤井道人

 藤井道人監督、真野恵里菜主演の映画『青の帰り道』が、ドイツ・フランクフルトで6月3日まで開催されている日本映画専門の映画祭『第18回ニッポン・コネクション』に出品された。紆余曲折を経て完成したこの映画について藤井監督は「高揚から絶望へ、執着から団結へ。長い長い2年間の夏でした」と語る。現代における日本の若者の「リアル」を描いたこの作品。夢や現実、社会との乖離や順応、そして、もがき……。それらを経

モテてたら子持ちの年上の女と結婚してないよ(笑)。|野村克也

 お前の肩じゃ1軍は無理だと言われてね。肩の強さは天性だと。だが先輩で2人ほど、遠投がいいって。試合、練習後の無人の球場で、毎日遠投をやった。恥ずかしい話だけど、ある日、1軍の堀江さんに「キャッチボールやってくれ」と言われたんだ。緊張して投げるとボールが変化してしょうがない。緊張すればするほど変化する。「ボールどないして握ってるんだ?」と、見せたら頭を思いっきりぶん殴られて、「プロのくせに握り方も

ニッポン代表、国際化の波。

 日本のオリンピック選手も、ハーフの選手が増えましたな。これまでだって、ハンマー投げの室伏広治のお母さんはルーマニア人だったし、特に陸上では目立つ存在ではありました。今度のリオでも、男子100mのケンブリッジ飛鳥が代表的ですな。東京オリンピックに向けては、女子バレーで宮部藍梨(金蘭会高校3年)、男子バスケットだと八村塁(今年の秋からアメリカのゴンザガ大に進学)などのハーフの選手が脚光を浴びる時代に

劇作家が語る、これからの日本と演劇。|平田オリザ

 平田オリザさんは、著書の中で日本の現状を“坂道”と表現する。そんな坂道を緩やかにする一つの方法に、演劇があるのかもしれない。「演劇で日本は変わらないけど、体質を改善する漢方薬みたいな役割はあるかもしれない。ヨーロッパでは、就職支援の一つとして演劇やダンスのワークショップを取り入れている自治体があるんです。人を楽しませることを楽しむ。マインドから変えていく。日本ではまだ行われているところはないから

テーマ〈続々・アメリカ〉

やつい アメリカってマッチョ思想ですか?
宮沢 基本ね。
やつい ああいう人たちって、尋常じゃない量のサプリとか飲んでますよね。薬大国のイメージ。
宮沢 夜中のテレビで、やたら体を鍛える器具を宣伝しているじゃない? やたらと体を鍛えている。大抵ああいう器具はさ、ベッドの下に入るね。
やつい 片づけもできると(笑)。
宮沢 日本は基本、布団だよ。
やつい 「倒れるだけで腹筋、ワンダーコア〜」って宣伝