
東映映画で語る。杉作J太郎 × 坪内祐三
任侠時代劇や実録やくざものなど、プログラムピクチャーを量産して数多くのヒットを飛ばし、興行トップに君臨していた東映。なかでも特に1970年代のアウトロー映画に、片や少年時代から、片や中年になってから魅せられた2人が、兄弟盃(?)を交わしながら語り合う。
任侠時代劇や実録やくざものなど、プログラムピクチャーを量産して数多くのヒットを飛ばし、興行トップに君臨していた東映。なかでも特に1970年代のアウトロー映画に、片や少年時代から、片や中年になってから魅せられた2人が、兄弟盃(?)を交わしながら語り合う。
ヨーロッパ最大規模の日本映画祭『ニッポン・コネクション』を手がけるマリオン・クロムファスと、イギリスのアジア映画専門配給会社Third Window Filmsの代表であるアダム・トレル。日本人以上にディープに知り尽くす2人が熱く語る、ニッポン映画の今とは?
高倉健さんには、デビューして間もない頃、本当によく面倒を見てもらいました。この方がいなければ今の私はありません。少し売れ始めてからも、撮影のない時は付き人をしていたほどです。健さんは厳しい人だけど、ちゃんと愛がある。俳優としても男としても、大切なことをいっぱい教わりました。深作欣二監督とは、彼の初監督作に主演して以来の仲で、その後も私の転機となる作品をいくつも監督されました。いわば、千葉真一を作
深作欣二監督は、言わずと知れた日本映画の巨匠。僕が学生時代にツテを頼って「学校へ映画の特別講義をしに来てくれないでしょうか?」と頼みに行ったら、2時間近くずっと巻きたばこを巻きながら無言でした。やけくそになって「俺は将来、自分の映画を作って映画監督になりたいんです!」と半泣きで訴えたら、「よし、わかった。俺が行くからには俺の映画を全部観とけ」と引き受けてくださった。そしたら、数日後、僕の安アパー