
横尾忠則


映画で辿る、東京ノスタルジー。
1983年、ドイツ人監督のヴィム・ヴェンダースは、ドキュメンタリー映画『東京画』を撮ろうと思い立つ。テーマは、敬愛する小津安二郎の映画のような風景が、東京にまだ残っているかを検証することだ。しかし、彼の目に映ったのは、小津のそれとは似ても似つかぬ、混沌とした東京の姿だった。本作を今観ると興味深いのは、そこにもまた失われた東京が記録されていることである。歴史を遡れば、初めて東京がフィルムに収められ

【60・120・180min.】街の隅々まで満喫せよ! 所要時間別、 大阪の過ごし方。
大阪人はケチだ、せっかちだなんて揶揄されがちだけど、ぼやぼやしていては時間がもったいない! という気持ちが強いのは確か。当然空き時間なんて概念は薄い。かといって、つまらないことに時間を費やすのも我慢できない(すべて在阪編集者調べ)。自ずと、ターミナル駅にある「ちょっと一杯」な店でも、オフィス街の喫茶店でも、立地に甘んじることなく、おもろく過ごしてもらいましょう、とクセは強めになる。これだけサービ

【6月24日開催】しりあがり寿が描く、ちょっと可笑しな葛飾北斎。
6月24日から国立新美術館でスタートする『古典×現代2020─時空を超える日本のアート』展。江戸時代以前の美術と8人の現代作家の作品を対にして、日本美術の魅力を新たな視点から見つめてみようという試みだ。葛飾北斎の「冨嶽三十六景」に着想を得たパロディ作品として「ちょっと可笑しなほぼ三十六景」シリーズを制作した、ゆる〜くシュールな作風でお馴染みの漫画家、しりあがり寿さんに話を聞いた。

厄除面
約600年前の室町時代初期に創建されたと伝わる、埼玉県川口市の鎮守 氷川神社。八岐大蛇を退治したことで知られる素盞嗚命をお祀りする神社です。“邪”を裂き“魔”を祓う、という強力な霊力を持つ素盞嗚命にあやかり、厄除け、除災招福の御利益があるとされ、多くの参拝客が訪れています。
こちらの授与品として、古くから愛されているのが「厄除面」です。御祭神である素盞嗚命の迫力ある顔をモチーフにした張り子の面

世界に冠たる、知的ホビーの街へ。【神保町】
世界的な一大古書店街、神保町。世界に冠たる、知的ホビーの街へ。学生と文化人の歴史を残す神保町で「男子的街歩き」。

原画の力を立ち上げる技術。
シアン、マゼンタ、イエローとブラック。基本となる4色の小さな点が配置されて、絵や写真や文字が紙の上に姿を現す。100分の1レベルの微細な調整から生まれる、印刷物の美しさの話。

印刷でできることできないこと。
出版から半世紀近く。幻の原本を匠の技で復活させた『復刻版 絵草紙 うろつき夜太』が完成した。奇跡の一冊とも呼ばれるこの作品を手がけた富岡隆さんに、奇跡の内訳を聞いた。

横尾忠則
絵の具が床に散乱する、柔らかな光差し込むアトリエ。そこへフラリと自転車で現れた横尾忠則は、飄々と力むことなく人生を語ってくれた。「また遊びにいらっしゃい、次はサイケの話をね」。日本を代表する芸術家は、強い自我を撒き散らすことなく、流れるように生きている。「模写」を始めた5歳の頃のままに。

みうらじゅんが横尾忠則を語る。
中学3年の時、本屋でたまたま手にした『横尾忠則大全集』が人生を変えた。マイブームの根源はすべて、横尾の影響という、みうらじゅん。横尾忠則がどれだけ彼の素となってきたのか、いわく“決して真似できないセンス”とは、どのようなものだろう。