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工業製品

チキンハウス | 吉田研介

「この家は、きちんと片づいている景色がいちばんいい。こうして椅子に座って眺めるとなおさらいい」「15年前、コルビュジエの〈母の家〉を見に行ったのだけれど、私の家の方が断然いいなと、心からそう思ったんですよね」
 
次から次へと、衒いのない言葉があふれ出す。吉田研介の自邸は、モダン住宅全盛の1975年、若手として頭角を現し始めていた吉田が37歳で建てた木造住宅だ。チキンハウスの意味は「拙宅」。欧米で

ゼスティ・マイヤーズさんに聞くブラジル・モダンのこれから。

誰あろう彼こそ、ブラジル・モダンを世界に広めた立役者なのである。

ゼスティが共同代表を務めるNYの〈R・アンド・カンパニー〉は、イームズをはじめとする米ミッドセンチュリーの選り抜きを長年にわたり紹介してきたデザインギャラリーだ。その彼らがブラジル家具を展示し、「ブラジルにもミッドセンチュリーが?」とインテリア好きを驚かせたのは2000年代初めのこと。その後04年のセルジオ・ロドリゲス展を筆頭に、

暮らしの実験から始まった、成長する家。

 心の住宅街にふと現れる、コンクリート打ち放しの建物。黒いスチールサッシで引き締められた姿は清冽で、築60年以上経つとは、にわかには信じがたい。
 建てられたきっかけは雑誌『モダンリビング』の企画「ケーススタディ・ハウス」だった。このタイトルにピンとくる人も多いはず。そう、1940年代のアメリカ西海岸で始まり、チャールズ&レイ・イームズら錚々たる建築家が参画した実験住宅プロジェクト「ケース・スタデ

襟を選んで、自分好みに。

タグの白い縫製糸がブランドアイコンになっている〈オールドマンズテーラー〉。編み目が細かいシェットランドウールと、柔らかいラムレザーのコンビネーションになった、こだわりのある一着。取り外し可能なファー素材の襟は、ベージュとブラウンから選べる。148,000円(オールドマンズテーラー/ザ ディアーグラウンド☎0555・73・8845)

Medici Chair Outdoor|メディチチェア アウトドア (2012)

グルチッチはアルミや樹脂を使って工業製品然とした椅子を数多くデザインしているが、最初は木工を学び、木の家具をデザインしていた。そのルーツに立ち返って手がけたというメディチチェアは、さまざまな角度で板を組み合わせたイージーチェア。最近の木の椅子がコンピューター制御で複雑な形状を取り入れるのとは対照的に、潔く、凜々しく、精悍で直線的な椅子に仕上げている。

家、家具、そして小物選び。決め手は質感のバランスで。

 すっきりと片づいた部屋に、ヴィンテージの家具やオブジェがポツリポツリと大切に置かれている。家具の中には、100年以上前の貴重な骨董品も。キッチンの一角に置かれた曲げ木の椅子、トーネット「214」もその一つだ。背のアーチをよく見ると、接ぎ木で丁寧に修復されている。
「きちんと直されている様を見るとぐっときちゃうんですよね。新品よりかわいく見えてきて、欲しくなってしまう。大量生産された工業製品の中に

平 勝久・瑞穂/STUDIO PREPA

 スタジオ“プレパ”の由来は、プレパレーション。生活道具の支度部屋という意味だ。平
勝久さん・瑞穂さん夫婦は、作家でもあるがプロダクトメーカーでもある。
 標高700m、アルプスを望む南信州の中川村へ5年前に移住した。2人で営む工房では、デザインや制作のみならず、ガラスの溶解炉そのものまでレンガを積んで手作りしたというから驚きだ。
「作家ものとか日用品とか言うより、“人が作ったものだよ”くらいのフ

辻 和美/factory zoomer

 辻和美さんが作るのは、洗う時の手が気持ちいいガラスだ。
「ざぶざぶ洗っておおらかに
使ってほしい。カフェのグラスみたいに、ヘビーに使うことで経年変化していく感じも、嫌いじゃないですね」
 金沢市内にあるアトリエ〈ファクトリー・ズーマー〉では、辻さんと4人のスタッフが制作に関わっている。行われているのは宙吹き。ベンチと呼ばれる作業台を使って中空で吹き上げる、吹きガラスの一種である。基本的には体で覚