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ノワール

増島拓哉 ●小説家|街と言葉で加速する 若き大阪ノワール作家。

 大阪府立の名門高、北野高校文芸部で小説を書き始め、19歳で仕上げた初長編『闇夜の底で踊れ』では、パチンコ中毒で風俗嬢におぼれる元極道を主人公に。これがとてもリアルな描写の連続で、並み居る作家や書評家をうならせた。それでいて「パチンコ経験は今もありません。YouTubeで見て、調べて。極道の世界は北野武映画とかを参考に」と言うのだから、まさに新世代。暴力描写も辞さないノワールな世界を描きつつ、テン

時代背景、演出の妙、 エログロ独逸ノワール。

 スターリン・ロシアからベルリンに向けて、貨車が運行されてくる。途中、ロシア国内でトロツキスト集団の襲撃があって、彼らによって謎の貨車が連結される。この貨車の積荷はなにか? ドイツ国境を越えたところで列車は停止命令で車庫に留め置かれる。積荷のミステリー、それに絡む多くのベルリン在住ロシア人、そしてドイツ軍部の将軍たちがもくろむ政治的な不穏がドイツのTVシリーズ『バビロン・ベルリン』のシーズン1、シ