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中華料理

福岡の自然派ワインの草分け的存在『とどろき酒店』●三筑

 15年ほど前から自然派ワインを扱うとどろき酒店。代表の轟木渡さんがフランスのワイン生産者を訪ねた折、ワインに造り手の人柄がにじみ出ると気づいたのがきっかけだ。「今でこそ当たり前のことですが、当時は大発見。わくわくしながら店に置き始めたのに、全く売れませんでした」と笑う。くっきりした味のワインが好まれた時代に、自然派ワインは「濁って曖昧な味がする」と返品されることもしばしば。しかしその滋味と個性に

【6月19日リニューアル】多様な食文化が生むペルー料理の面白さ。|『THE TENDER HOUSE DINING』

 2019年版『世界のベストレストラン50』で、リマにあるペルー料理のレストラン2軒が3年連続で同時にトップ10入り。ここ数年、世界の注目を集めるのがペルー料理だ。そもそもペルーは太平洋沿岸の砂漠エリア、アンデス山脈が連なる山岳地帯、アマゾン川流域という3地域に分けられ、各地でとれる食材は、魚介類や穀物、芋類、スーパーフードのキヌアやルクマなどバラエティ豊か。それらをヨーロッパやアジアからの移民が

有楽町 純廣東料理〈慶楽〉の「上湯炒飯」

 以前、僕がニッポン放送でレギュラーを持っていた時に、収録の前によく腹ごしらえしに行った中華料理屋がある。1950(昭和25)年創業、有楽町の純廣東料理〈慶楽〉。2018年12月、68年の歴史に幕を閉じた。池波正太郎や9代目林家正蔵も通ったという当店の押しも押されもせぬ看板メニューといえば、なんといっても「上湯炒飯」。洋食屋がチキンライスに使うような型で抜かれた炒飯に、上品なスープが注がれた一皿。

野方 つけめん処〈みつば〉の 「にらそば」

 田端で5年、池袋で16年、そして平成元(1989)年に野方に移って31年……。野方・つけめん処〈みつば〉が、令和元年12月、約半世紀の歴史に幕を閉じた。「19歳で新潟から集団就職で上京して、住み込みの中華料理屋で出会って。夫婦になって長い間一緒にお店やって、年を取りました。あとは若い人が頑張って!」と女将さん。寡黙な大将との素敵なエピソードを聞きながら食べた「にらそば」が忘れられない。ツルッとし

【感動、発酵中華】発酵、燻製、ハーブからなる三重奏。

 中華にはなんとなく食指が動かずにいた。中華屋のない町などほとんど行ったことがないし、コンビニに行けば『焦がしにんにくのマー油と葱油が香る ザ★チャーハン』なんて、普通の中華屋で食うよりよっぽどうまい、いや、世界一うまい(当社比)チャーハンが冷食で安価に手に入ったり、料理との距離が身近すぎて、つまらない、なんて思っていたからだ。が、この連載を始めて中華に対する意識が変わった。あまりにも世界の料理に

【屈辱の町に香るバター茶】内モンゴルを味わうための語彙力とは。

 ドスの効いた怪しげなビル。「馬記 蒙古肉餅」はその五階にある。その店名からそこはかとなく漂う異国のマッサージを経由した性サービスの気配。いや、それはおのれの欲望の写し鏡か。マーキーモウコローピンと読むらしい。マーキーモウコローピン。読んだ端から覚えようという気持ちが冬の夜風に散っていく。

 それは高田馬場にあった。高田馬場には嫌な思い出しかない。大人計画を旗揚げした25、6歳の頃、この町のハン

セオリーと思い込みを捨てよ、町へ出よう。食事に寄り添うコーヒーを選ぶ旅へ。

コーヒーと恋愛が共にあればいい。そう歌ったのはサニーデイ・サービスの曽我部恵一だが、たしかにコーヒーは何かと共にあるほうが嬉しい。

でもそれなのに、「サードウェイヴ」という言葉が世の中に蔓延すると、それまで以上にコーヒーは単体の味として追求されるようになった。もちろんコーヒーがどんどん美味しくなっていくのは喜ばしいことである。とはいえ、例えばランチタイムのサービスに付いてくる「食後のコーヒー」が