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雲取山荘

 東京で唯一、標高2,000mを超える雲取山。その高さ2,017mの東京都最高峰です。山頂の下にある雲取山荘は昭和3(1928)年、“鎌仙人”こと富田治三郎が鎌一本で拓いたといわれる山小屋。山頂へと続くのびやかな尾根には田部重治を筆頭に、日本近代登山を牽引した登山家の足跡が刻まれています。古い文献を紐解き、東京の山の歴史に触れるのも新鮮な体験。

龍宮小屋

 春のミズバショウ、夏のニッコウキスゲ、秋の草紅葉。尾瀬はどの季節に訪れても、四季というものの美しさを教えてくれます。尾瀬ヶ原の中央に位置する龍宮小屋は、燧ヶ岳と至仏山、尾瀬のシンボルである二山を見られる眺望抜群の立地。至仏山に沈む夕日、燧ヶ岳から昇る朝日。山の最も美しい瞬間をじっくり撮影できる、写真好きのための山小屋です。

燕山荘

 真っ赤な三角屋根に渋い飴色の階段。燕山荘は、かつて登山が文化人の遊びであったことを今に伝えるオーセンティックな山小屋です。食堂には山の版画家・畦地梅太郎の版画作品が。喫茶室ではモンブランなど、常時4種類ほどのケーキが揃います。北アルプスでいただくドリップコーヒーとケーキ。気品ある山の時間を過ごせるのは、燕山荘ならではです。

氷壁の宿 徳澤園

 1955年、切れるはずのないザイルが切れて墜死したクライマー。前穂高岳東壁で起きた事故をモデルに描かれた小説『氷壁』は登山者必読の名著。山を愛した著者・井上靖は、前穂高岳を望む徳澤園を定宿に多くの作品を執筆しました。談話室には『氷壁』の自筆原稿が。実際の穂高を見上げて読む『氷壁』は、スリリングで、美しい山の世界を教えてくれます。

山びこ荘

 山びこ荘の夜は楽しい。あっちでカサコソ、こっちでコリコリ。かすかに聞こえるのは、モモンガとヤマネの足音。昔からこの小屋に暮らす、小さな主人たちです。夕方、窓辺の餌台には赤ちゃん連れのモモンガ一家の姿が。続いて室内にある本棚の上に手のひらサイズのヤマネが登場します。ここは森の動物たちの家? にぎやかな夜を過ごせる、愉快な山小屋です。

金峰山小屋

 関東圏から日帰り登山ができる金峰山。でも山頂下の金峰山小屋に1泊しないと、きっと後悔します。金峰山のハイライトは朝。山頂から望む富士山と、巨大な五丈岩を朱金色に染める朝焼けは、神々しいの一言。四角い大岩を誰かが几帳面に積み上げたような五丈岩を見ていると、山に神が宿ると信じた人々の気持ちを、不思議なほど素直に理解できるのです。

蓼科山荘

 ごーり、ごーりと響く、すりこぎの音。蓼科山荘の朝はこの音から始まります。正体はナガイモ。毎朝朝食に出すとろろを夜明け前から仕込んでいるのです。圧力釜で炊くご飯は毎朝炊きたて。自家製味噌を使った味噌汁に、野沢菜の古漬け、だし醤油が利いた、ふわふわのとろろ。ご飯が何杯も進む朝定食は、険しい蓼科山頂を目指す登山者のパワーの源です。

北穂高小屋

 断崖絶壁の山頂直下にある北穂高小屋。背後に切れ落ちる険しい滝谷は、「鳥も通わぬ谷」と呼ばれます。昭和23(1948)年、一切の資材を担ぎ上げ小屋を築いた先代・小山義治さんは穂高の岩壁に魅せられたクライマーの一人。第三尾根や中央稜など滝谷の岩場の名を冠した部屋に集うクライマーの姿を見ると、岩とともにある穂高の歴史を感じずにはいられません。

しらびそ小屋

「山小屋デビューしたいけど、どこに泊まったら……」とお悩みの方は、迷わずここへ。針葉樹林に囲まれた、静かな森の中。小さな池のほとりに佇むその姿にきゅんとしない人はいません。薪ストーブを囲んで飲むコーヒー、窓辺に遊びに来るリスや野鳥、みんなが「お父さん」と慕う小屋番。ゆっくりと「森の時間」を過ごすためだけに訪れたい、名山小屋です。