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村上春樹

【話題の書籍】村上春樹のTシャツコレクションが一冊に。

『カーサ ブルータス』で「音のいい部屋。」という特集を作ったとき、村上さんに初めて取材を受けていただいた。なにしろ専業作家としてキャリアをスタートするまではジャズ喫茶を経営し、ジャズを語らせれば泣く子もスウィングするほどだと聞いていたわけですから、とても興味があったわけです。「レコードのことであれば」、と奇跡の取材オーケーが出まして、ご自宅にお邪魔しました。唸ることしかできないコレクションに、ジャ

村上春樹『風の歌を聴け』の僕、鼠、女

名前:村上春樹『風の歌を聴け』の僕、鼠、女

症状:秋が近づくと、いつも鼠の心は少しずつ落ち込んでいった。カウンターに座ってぼんやりと本を眺め、僕が何を話しかけても気の無さそうなとおりいっぺんの答えを返すだけだった。

備考:海辺の街に帰省した僕と鼠と女の子とが過ごした1970年の夏。ビールと音楽と文学のある青春の一片。群像新人賞を受賞した著者デビュー作。講談社文庫/450円。

闇を塗り込め、光を描く。 墨の濃淡が新しい世界を創り出す。

森泉岳土ほど、漫画の道具と描き方を説明し続け、説明され続ける漫画家もそういないだろう。水と墨と爪楊枝と割り箸。知っている材料を使って見たことのない景色を描くその方法は、水彩紙に写した下絵を水でなぞることから始まる。紙の上で揺れる水に墨を垂らしたら、爪楊枝や割り箸を当て線を描き込んでいく。気の遠くなるような時間をかけるこの工程を経て、絵はPCに取り込まれる。この時点では多くの絵がパーツごとにバラけて

大事なのは、役者の心を開くのではなく、まず自分自身を開くこと。

『東京奇譚集』に収録された村上春樹の短編を、松永大司監督が自らの脚本で映画化した『ハナレイ・ベイ』は、美しいハワイの風景の中、大切な息子を失った母の喪失感を静かに描いていく物語。もとは役者だった松永監督が憧れ、その作品やワークショップを通して演出法を吸収していった橋口亮輔監督に、まずはこの作品の感想から聞いた。