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ベルリン

冷戦を越えて。

1989(平成元)年にベルリンの壁が崩壊し、91年にはソビエト連邦が消滅した。このような世界情勢の変動もさまざまな形でアニメに影響を与えている。
 
例えば冷戦後の国際情勢の変化の中、日本も新たに積極的な国際協力を求められるようになり、92年にはPKOの一環として自衛隊のカンボジア派遣が行われた。こうした情勢を反映したのが『機動警察パトレイバー2 the Movie』である。本作は、東南アジア某国

絵とアバンギャルド。

戦意高揚という明確な使命の下で描かれた戦争画が現れる前、つまり大正から昭和初期に日本の洋画界を席捲していたのは、戦争画とは真逆の、画家の自我を尊重する「主観上等!」な絵画。その背景にはもちろん西洋の芸術運動や芸術思潮があったのだが、中でも大きなトピックは、シュールレアリスムやダダイスムなど、ヨーロッパの前衛芸術に感化された画家が登場したこと。急速な都市化が進み、非人間的な気配が広がる時代にあって、

Mumbling Mud(2018)| カタリーナ・グロッセ

1961年ドイツ生まれ、ベルリンを拠点に活動するアーティスト、カタリーナ・グロッセ。その華奢な体からは想像もつかないほど、彼女は巨大な物体と空間をキャンバスに、工業用のスプレーガンを使いダイナミックな作品を生み出します。廃棄物が打ち捨てられた、工事現場のようなこのインスタレーション。無機質な廃材とは対照的に、まるでオーロラのような色鮮やかな光景は、グラフィティとも彫刻とも絵画とも括ることのできない

スポーツという枠があり、人間の普遍は可視化された。

五輪3連覇、国際試合13年無敗、哲学とプーシキンを愛読。ロシアの偉大なレスラー、アレクサンドル・カレリンは、かつてそんなコメントを残したという。スポーツは肉体を酷使する。ゆえに言葉を求めるのだと。それを丁寧に紡いだ本は、時にスポーツの芯まで届く。読まないのは損だ。硬骨のスポーツライター、藤島大さんが案内する。


スポーツの名著。こう呼び得る一冊には、いくつかの前提があるという。まずは書き手の愛。

映画と文学の中間域を生み出した “暴走爺”が齢79歳にて再覚醒。

1950〜60年代、わが国のフランス映画ファンに符丁として、「アラン」と問いかけたとする。おそらく大半が(特に女性はためらいなく)影のある超美男俳優の「ドロン」と答え、映画監督の「レネ」と答えるのはよほどのマニアであったろう。さらに「ロブ=グリエ」となると皆無に近かったにちがいない。

アラン・ロブ=グリエが映画界と関係ができたのは、彼が脚本を書き、それをアラン・レネが監督した『去年マリエンバート

戦後日本において自民党はどう歩んできたのか? | 田中秀征 × 西寺郷太

「戦後日本を指導した政治家たちにまつわる本を紹介してほしい」。政治について独特な視点を持つミュージシャンの西寺郷太氏にそんなオファーをしたところ、返ってきた答えは「今、僕が政治について語るなら、『自民党本流と保守本流 保守二党ふたたび』を書いた田中秀征先生と対談したい」というもの。かくして、実現したこの対談。テーマは自民党の立役者たち。

元祖ロリコン小説の作家、 実は言語との情事に興奮する変態か。

ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の映画『ブレードランナー2049』と宇多田ヒカルの最新アルバム『初恋』にはひそかな共通点がある。どちらもナボコフの小説『淡い焔』を参照しているのだ。ヴィルヌーヴは主題を暗示すべくダイレクトに引用し、宇多田は行き詰まりを打開しようと原書をめくってヒントを探した(一時はふさわしい言葉が思い浮かばず、作中の一節を朗読しようと考えたらしい)。

ヴィルヌーヴや宇多田を魅了したこの小

世界中で愛される名品の新作。

現在でも世界中で愛用され続けている〈バラクータ〉の名作ハリントンジャケット《G9》。柔らかなカウレザーを使ったシックなモデルが登場。お馴染みの赤いチェックの裏地やシルエットはそのままに、素材で遊んだユニークな仕上げがファンならずとも注目の一着。160,000円(バラクータ/ウールリッチ カスタマーサービス☎0120・566・120)

Blutwurstmanufaktur

 ブラッドソーセージとは、家畜を無駄なく利用する食品として、血を材料として加えたソーセージのこと。それを“ブーダン・ノワール”と呼ぶフランスでは、毎年、品質を競うコンテストが開催され。600人もが参加するという。その大会で3度優勝し、フランスのナイトの称号を授与されたマルクス・ベンザーさんの肉屋がここ。ベルリンではそもそも労働者の食べ物だったブラッドソーセージだが、ベンザーさんの業績により、今では