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Mr.ラッキーマン、 グレッグ・レイク。

 グレッグ・レイクの名前は、ELP(エマーソン・レイク&パーマー)のヴォーカル&ギタリストとして1970年代を席巻したが、それ以前の彼の名前はまた、キング・クリムゾンのデビューにあたってのヴォーカル&緊急ベーシストとして、これまた不滅である。弦が6本からマイナス2、ギターからベースへの変更にはクリムゾンの事情があって、すでにロバート・フリップという狂気のテクニシャンがギター担当だったからだ。

ナチ侵攻で霧散した、 欲情渦巻く幻想都市。

 フランツ・カフカの手紙や日記から娼婦の館通いやエロティックな妄想の記述は編者マックス・ブロートによって削除されていた。作曲家レオシュ・ヤナーチェクは若き愛人カミラとの愛の行為のさなかに天上に召された(噂)。ノーベル賞受賞の詩人ヤロスラフ・サイフェルトは、通りすがりの裏通りの家の窓のカーテンがあき、そしてにっこりほほえむ少女が白いブラウスを脱ぎすて誘惑のポーズをとる、この青春の一コマを人生最高の思

前妻を冥界送りに? B・フェリーの来日。

 2月14日、サウス・アフリカのケープ・タウンに始まったブライアン・フェリーのワールド・ツアーは、オーストラリア、ニュージーランドを経由して、アジア圏唯一となった日本公演は大阪、東京の2か所で3月11日・13日、そして、その後、ヨーロッパ、USAを巡り、9月5日、カナダはバンクーバーで終了する。半年以上の、まさに世界を巡る全45公演、普通に旅しても疲れ果てるはずだが、公演ごとに23曲を歌いながらの

日本人のプログレ愛、 そしてフェリー来日。

キング・クリムゾンはこのところ来日コンサートを全国津々浦々でおこない、プログレ・ファンにとってベンチャーズ化現象が話題だ。ロバート・フリップの元気なこと。ファン層は高齢化したが、英国プログレを支えてきたのはわが日本という自負が大枚をはたかせるのであろう。クリムゾン初来日公演(1981年)のときのパンフレットで、ロッキング・オンの渋谷陽一氏と対談したが、あれからもう40年近くなるのか……。パンフもど

フランケンの花嫁、 ランチェスター自伝。

エル・ファニング主演の『メアリーの総て』は、『フランケンシュタイン』を書いたメアリー・シェリーの文化周辺をくまなくさぐり脚本に生かした、まさに邦題通りの映画となっていた。特に父親が経営していた、当時の文化センター=書店の山積みされた書籍のたたずまいにはうっとりするばかりだ。

200年経っても舞台化、映画化を含め、いろいろな試みがなされているが、ブームの思わぬ余波が一人の女優の自伝の復刊にも及び、

フリードキン、再び。 映画より面白い自伝。

1970年代、ウィリアム・フリードキンの名前はハリウッド再興のトップ・ランナーとして、だれよりもビッグ・ネームだった。なにしろ、『フレンチ・コネクション』('71)、『エクソシスト』('73)の2作が巻き起こした騒動は社会現象にまで上りつめたのだ。特に『エクソシスト』の不穏の気配はピリピリとした震えとして日本へも波及してきた。このとき、愚生は平凡出版に入社1年目で、宣伝部での最初の仕事は『平凡パン

ガイ・フォークスとムーアと会田誠。

11月5日は、ガイ・フォークス人形がイギリス中で燃やされる日。彼は国会議事堂を吹っ飛ばそうとして捕まった、400年前のテロリストというのが一般的な認識だが、このフォークス・イメージを逆転させて、圧制に対する抗議者としてとらえる見方もある。アラン・ムーアのコミックス(そして実写映画化作品)『Vフォー・ヴェンデッタ』は、後者だ。このフォークス・スピリットの双面をわかりやすく図解した(マッチ箱デザインと

思わず吠えたくなる、ワンワン映画を数本。

 本誌前号で紹介されていた、マイラ・カルマン『たいせつなきみ 犬が教えてくれたこと』(吉田実香+D・インバー訳/創元社)は、犬好きが飛びつきたくなる本で売れ行き好調とのこと。それに乗じて本コラムでは、余計なお世話だろうが、犬になにかしら教えられたような気になった、思わず画面にワンと叫びたくなった、ここ1、2年の映画を何本かあげてみることにする。ワン。
 いやあ、驚いた、作品の出来が予想をはるかに超

いやぁ知らなかった、傑作変態映画に遭遇。

 この歳になると、なにも知らないことをさんざん思い知らされるが、これまで多少とも関係した領域であっても、実はなにも知らないことに驚く。最近、やや年長の映画配給系の友人から、これタキさん向きじゃない? と送られてきたDVD、タイトルが『プライベート・パーツ』と怪しい。1972年にアメリカで公開された作品らしいが、日本未公開であり、噂ですら聞いたことがない。監督も知らない名前だ。オレ向き? どういう意

モンクレールの新たなプロジェクトが話題!第2弾のお披露目です。

 この春行われたミラノ・ファッションウィーク。その初日に全貌が発表されたプロジェクトが「モンクレール ジーニアス」です。これはそれぞれ個性的なマインドを持つクリエイターと生み出す8つのプロジェクトの総称であり、プラットフォームのこと。ここからシーズンを問わず、毎月新たなコレクションがリリースされていきます。
 先陣を切った「7 モンクレール フラグメント ヒロシ・フジワラ」に続き、第2弾として「6