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日本映画

ライブ盤で鮮やかに蘇るボーカリスト大滝詠一の唯一無二の魅力。

大滝詠一初のライブ盤『NIAGARA CONCERT '83』は、1983年7月24日に西武球場で行われたライブをCD化したものである。65年の生涯において、数えるほどしかライブを開催しなかった氏のライブ音源とあって、発売されるや否や初回限定盤は品切れ店が続出した。というのも、限定盤には77年6月20日に渋谷公会堂で行われた『THE FIRST NIAGARA TOUR』を収録したドキュメンタリー

大事なのは、役者の心を開くのではなく、まず自分自身を開くこと。

『東京奇譚集』に収録された村上春樹の短編を、松永大司監督が自らの脚本で映画化した『ハナレイ・ベイ』は、美しいハワイの風景の中、大切な息子を失った母の喪失感を静かに描いていく物語。もとは役者だった松永監督が憧れ、その作品やワークショップを通して演出法を吸収していった橋口亮輔監督に、まずはこの作品の感想から聞いた。

正確な考証と創造性から生まれた日本映画。|ウェス・アンダーソン

 熱狂的なファンを持つカルト監督から、前作『グランド・ブダペスト・ホテル』の大ヒットでハリウッドを代表する監督となったウェス・アンダーソン。新作は日本を舞台とした映画『犬ヶ島』。「ゴミ捨て場と犬、という設定が先にあった。そこからどうしてそこに犬たちがいる状況が生まれたのか……と話を進めようとしたけど詰まってしまってね。でもその舞台を日本にしようと考えたときに、すべてがパッと開けたんだよ」。架空の未

監督と女優で語る。キム・ギドク × 二階堂ふみ

*1 『私の男』桜庭一樹の直木賞受賞作を浅野忠信、二階堂ふみ主演で映像化。家族を失った少女と彼女を引き取った遠縁の男が織り成す禁断の愛を描く。第36回モスクワ国際映画祭で最優秀作品賞、最優秀男優賞をダブル受賞した。'13日/監督:熊切和嘉/ハピネット/5200円。

*2 『魚と寝る女』釣り場を管理しながら客に性を売る女は、死に場所を求めてさまよう男と出会い…。鬼才の名を世界に轟かせた初期の傑作。

僕はダメな人たちと同じ目線で、ダメな人たちを描きたいと思ってる。

数年前、園子温監督が「80年代の自主映画はすさまじかった。例えば——」と言って教えてくれたのが、藤田容介(当時は秀幸)監督だった。藤田容介は1987年に『虎』でトリノ映画祭8ミリ部門グランプリを受賞し、自主映画界を席捲して、その後〈大人計画〉の舞台映像を手がけたり、『グループ魂のでんきまむし』を監督したりしてきた。ところが、いわゆる商業映画として発表した作品はこれまで2008年公開の『全然大丈夫』