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360°

 小屋がいくつか、大屋根の上下に入っている。建築家、納谷新さんの長年の構想が実現した自邸「360°」はそんなコンセプトから造られている。納谷さんは何年も前から時間があるとスケッチをしていた。敷地はスケッチ通りの家が建てられる場所を探して、見つけたものなのだそう。
 この家では「なるべく編集するのをやめることにした」と納谷さんは言う。きれいに揃えたり、仕上げたりするのをやめた、ということだ。住宅に限

扇の家

 基形の敷地いっぱいに建てられているから「扇の家」。この家が木造になったのは鎌倉の歴史と深い関係がある。
「この家の前にある坂は鎌倉に入る関所だった要所。当時は遊廓や茶屋があり、この敷地からも茶碗などが出てきたんです」と設計者の眞田大輔さん。
 こういった歴史的遺物が出土すると重要なものは博物館行きとなるけれど、さほど重要ではないものは調査・記録したあと、元の場所に埋め戻す。そのため、基礎を深くま

城山の家

 山小屋か工房のような家に住みたい。ワンルームでざっくりしていて、必要最小限のものしかないシンプルな家。家の中から土いじりできる庭が眺められて、その庭と一続きになる広めの土間もあればいいな。建て主の荒木岳志さんが住みたいと思っていたのはそんな「木の家」だった。学生時代、木工をやっていたから木にも馴染みがある。
 この家のいいところは何でも融通が利くところ。2階建てだけれど、2階の床は一部しか張って