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カンヌ国際映画祭

“演じること”の意外なリラックス効果?

 映画『よこがお』では、不条理な現実に巻き込まれ転落していく女性を演じている筒井真理子。役者として着実にキャリアを積み上げてきた彼女にとって、今、“演じること”が一番のストレス発散なのだという。「この仕事は、時に優しい母親にもなれれば、時に凶悪殺人犯にもなれる。日常生活では誰しも、“立場”や“自分”に縛られて仮面をつけなければいけない時があると思いますが、その仮面を思いっきり取り払って、自分以外の

是枝監督総合監修、日本社会の問題点を見つめたオムニバス映画が公開。

香港で社会現象となったオムニバス映画『十年』。10年後の香港を舞台に自国が抱える問題点を取り上げた作品は、中国では国営メディアに批判され上映禁止になるほどの話題を呼んだ。新たに日本、タイ、台湾の国際共同プロジェクトが始動。日本版のエグゼクティブ・プロデューサーには是枝裕和監督を迎え、10年後の日本を舞台に多様な問題意識を出発点に5人の映画監督が創作した。その一人、『美しい国』石川慶監督に話を伺った

“スター・ウォーズを観ない星” に生まれたんだと思います。| 柳楽優弥 (俳優)

周りがすごく盛り上がっていると、なんとなくついていけなくて……。そうポツリとつぶやいた柳楽優弥さん。クールな印象の彼らしい言葉だ。そして、それは観ていない映画にも当てはまると教えてくれた。

「『スター・ウォーズ』のファンってみんな熱いですよね。アメリカに少し留学していた時も、僕だけ観ていなくて、クラスメイトたちに“スター・ウォーズを観てないなんて遅れてる!”ってめちゃくちゃ言われたんです。そうだ

カンヌを震撼させた衝撃作を携え、時代を先駆ける奇才が来日。

2011年、『ドライヴ』でカンヌ国際映画祭監督賞を受賞したニコラス・ウィンディング・レフン監督の新作『ネオン・デーモン』は、昨年のカンヌ映画祭で激しい賛否を巻き起こした衝撃作。“レフン監督が最も親しい日本のクリエイター”小島秀夫とともに、世界を騒然とさせたそんな新作の根本にある、彼の飽くなき創造性を探る。

芝居を通じて、コミュニケーションが生まれているかどうか、それを見ている。

本年のカンヌ国際映画祭コンペティション部門に選出された『寝ても覚めても』は、東京藝術大学大学院映像研究科を経て、前作『ハッピーアワー』で各国国際映画祭の主要賞を受賞した濱口竜介監督による新作。“濱口メソッド”とでもいうべき独自の演出法によって、決して説明的でない、それでいて雄弁で力強い演技を役者たちから引き出している。2人の男性の間で揺れ動くヒロインに扮し、この作品で本格的な演技デビューを飾った唐

カメラ前で起きる“もう一つの現実”を撮る。|ALBERT SERRA

 一人の“太陽王”が死にゆく姿をただただ見つめるというなんとも大胆不敵な映画『ルイ14世の死』が公開中のアルベール・セラ監督。“21世紀の前衛”と名高い彼の創作スタイルは、アマチュアの俳優を使い台詞を現場でつける、俳優たちに場を与えることでカメラの前に一つの現実を立ち上げるものだ。本作ではベッドに横たわる太陽王を演じきったジャン=ピエール・レオを筆頭にプロの俳優が名を連ねはするが、基本スタイルは変