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ファーザー

テーマ〈続々・宴会/出遅れる〉

やつい 宴会で名刺をもらっても100%連絡しないんですよ。HPのアドレスこれなんでって言われても、そんな面倒くさいことしない。LINEにするとか、もういいから手っ取り早くスマホを見せてくれって思いますよね。
宮沢 名刺をデータ化してくれるサービスがあるけど、どうやってるか知ってる? 名刺の写真を送ると、その会社の人が手入力してる。だからなかなか来ないんだよ。
やつい そんな原始的な。
宮沢 情報バ

気鋭の監督が描く青春群像劇が、世界へ。|藤井道人

 藤井道人監督、真野恵里菜主演の映画『青の帰り道』が、ドイツ・フランクフルトで6月3日まで開催されている日本映画専門の映画祭『第18回ニッポン・コネクション』に出品された。紆余曲折を経て完成したこの映画について藤井監督は「高揚から絶望へ、執着から団結へ。長い長い2年間の夏でした」と語る。現代における日本の若者の「リアル」を描いたこの作品。夢や現実、社会との乖離や順応、そして、もがき……。それらを経

立川志らく

洋画を落語に翻案する、立川志らくさんの「シネマ落語」。1995年からの演目はすでに70に上る。『タクシードライバー』は「人力車」に、『ゴースト/ニューヨークの幻』は「幽霊 江戸の幻」に。登場人物は八っつぁんや与太郎になる。何度も繰り返し観て物語を編むことになるから、自ずと好きな作品が選ばれる。
「芸術映画みたいな難しい作品は好きではない。王道といわれるものがいいですね。一番は『ゴッドファーザー』シ

エレノア・コッポラ監督が紡いだ、大人の男女のフランス旅。

80代にして、エレノア・コッポラが初めて撮ったフィクション映画『ボンジュール、アン』は、とてもチャーミングな作品。映画プロデューサーの夫と、家庭を支えてきたアン(ダイアン・レイン)が、ある事情で夫の仕事仲間のジャック(アルノー・ヴィアール)と2人、カンヌからパリまで車で移動することに。ところが、人生を謳歌する典型的フランス男性・ジャックのせいで寄り道ばかり。目的地まで最短コースを突進しがちな日本人

世界に一冊だけ。私が作った森山写真集。|スザーン・シャヒーン

 この本は、2011年にNYで開かれたイベント『プリンティングショー』で作ったものです。用意された森山さんの写真のコピーを参加者がそれぞれセレクトし、編集して自分だけの森山写真集『TKY』を制作するという楽しい企画で、人生の中でも屈指のアート体験となりました。目の前で森山さんご本人もコピーを取っていらして(笑)。イベント体験をモノとして持ち帰ることができる、というのも貴重ですね。
 この本で最も気

アイドル歌謡効いて 下半身もるんるんに。

 シングル盤A面が「春はSA・RA SA・RA」、B面が「夢の色」、A面が初恋、B面が失恋テーマ。これが今年春期のテーマ曲となりました。どうしても欲しくなり、ショップをめぐって、ようやく買い求めた古いアイドル歌謡(1984年発売)の一枚。
 これを聴くと、つい体が動いてしまいます。腰にエネルギーが注入されるのですね。奇跡といっていいでしょう。少女の髪の香りも感じ、生き返る想いがするのがわれながら不

オーダーメイド、それはあなたのための服。

〈蟻川工房〉から届いた「鉄紺・7番」のロールは、見た目にも実際にも思っていたより「軽やか」だった。空気をはらんだ布と表現すればいいのか、原毛から時間をかけて人の手が織り上げた柔らかな「ゆとり」が、布に記憶されているのだ。光に透かすと不均等なやさしい糸の動きが見える。そこに人を感じると言ったらいいだろうか。この生地で、何十年も着続けることができるジャケットを作ろう。とっておきの松浦モデルを。
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