
サイエンス


ポストイットの端のヘロヘロのような小さな不便を解消する仕事道具。|平林奈緒美 ●アートディレクター、グラフィックデザイナー

ホンマタカシ × 大森立嗣|映画とドキュメンタリーの間にあるもの。
監督・撮影:ホンマタカシ/建築家・妹島和世が手がけた大阪芸術大学アートサイエンス学科の新校舎。「公園のような建物」という思いを込め、その構成から完成までの3年6ヵ月を追ったドキュメンタリー。数々の建築物を撮影してきた写真家ホンマタカシが、一人の建築家が一つの建築に向き合う姿を鮮明に捉える。ユーロスペースで公開中。

Dress-well Work Shirts ワークシャツは、端正で仕立てのいいものを。
ゴワゴワした生地で武骨なイメージのあるワークシャツを、ドレスの仕立てで新鮮な表情にアップデート。どれも上質で滑らかなシャツ地を採用したものばかり。ベースが作業服とは思えない端正な顔立ちだ。

一瞬で飛躍! SF小説の書き出し文。
SFに限らず、小説の1文目というのは作家が創意工夫を凝らすもの。その中でもSF小説が特別なのは、現実から飛躍するための仕掛けがあるからでしょう。
現代SFは、ひと昔前のように「科学」の話ばかりではありません。クローン技術や宇宙旅行、AIにフェイクニュースなど、もはや現実がSF化している昨今、「サイエンス」
だけでは刺激的な話を作るのが困難な状況に。結果、「サイエンスフィクション」の略称だった「

野球にまつわるお仕事あれこれ。
いよいよ野球の季節が始まりました。球春到来です。
アメリカでは、野球を取り巻く仕事環境が大きく変化しているらしい。
まず、新聞の元気がなくなっているから、スポーツ記者の数が減っている。そいでもって、20代の記者はメジャーリーグの仕事をなかなか希望したがらない。いわく「試合数が年間162試合もあって仕事が大変だし、遠征も結構多いよね。いちばん家庭を犠牲にしてるスポーツじゃないかな?」。

アートサイエンスを学ぶための、理想的な校舎とは?
日本初のアートサイエンス学科を開設した大阪芸術大学。キャンパスに求められるのは、サイエンスとアートが交差するフレキシブルな空間。新校舎を設計した妹島和世と、その校舎でこれから教鞭を執るチームラボ代表の猪子寿之に話を聞いた。

目に見えないものに惹かれてしまう謎│選者 小林エリカ(漫画家、作家)
キュリー夫妻が生きた時代背景や核物理、生物など幅広い事象をアートと写真で表現した本。「夫妻の日常から現代に至る放射能の影響までがひとつながりに描かれているのが素晴らしい」。国書刊行会/5,600円。

コンピューターと 思考をめぐる哲学│選者 下西風澄(哲学者)
タイトルの通り、哲学者デカルトは人間が厳密に思考するための規則、いわば、思考そのもののマニュアルを考えた。しかしまた、厳密なルールに従った思考はまるで機械の思考。コンピューター的発想を生む母体となったといえる。岩波文庫/品切れ。

サイエンスの思考で アートの概念を広げる│選者 伊藤亜紗( 美学者 )
人間をやめて、悩みから解放されたヤギになりたい。そこで彼が考えた行動は3つ。「ヤギの思考になるため脳に刺激を与える」「四足歩行で歩くための装身具を作る」「草を食べるための胃を作る」。イグノーベル賞を受賞したドキュメンタリー。新潮文庫/940円。