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チキンハウス | 吉田研介

「この家は、きちんと片づいている景色がいちばんいい。こうして椅子に座って眺めるとなおさらいい」「15年前、コルビュジエの〈母の家〉を見に行ったのだけれど、私の家の方が断然いいなと、心からそう思ったんですよね」
 
次から次へと、衒いのない言葉があふれ出す。吉田研介の自邸は、モダン住宅全盛の1975年、若手として頭角を現し始めていた吉田が37歳で建てた木造住宅だ。チキンハウスの意味は「拙宅」。欧米で

聖地を目指して無心で歩くスペイン巡礼の旅。|神田松之丞

 数えたら365日のうち360日働く休みのない生活。好きなことなので苦ではない。むしろ楽しい。ただ、二ツ目になりたての頃、同期とアジア各国へ足を延ばしたような自由気ままで開放的な時間はもう味わえないと諦めていた。そんな折、結婚することになり最後の長期旅行だと妻と一緒に選んだのが、カトリックの聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼。ひたすら歩いた2週間。疲労で体はガタガタだけど、無心になり自分

静けさに満ちた修道院での四季を追う。

 題名の通り、とても静かな映画だ。上映時間は169分、決して短い映画ではない。けれど、修道士たちの一日と移り変わっていく季節を追ううちに、いつの間にか映画は終わっている。『大いなる沈黙へ』はフランス・アルプス山脈に立つグランド・シャルトルーズ修道院での日々を記録した映画。自給自足、小さな房で孤独に過ごし、必要なこと以外の会話は日曜日の午後にしか許されない、厳しい戒律を守っている修道院だ。フィリップ