
スティーヴ


【4月3日発売】内省的で美しいサンダーキャットの新作。
サンダーキャットが、大ヒット作『Drunk』(2017年)に続く、5枚目のアルバムを発表する。前作から3年の間、自身のツアーはもちろん、フライング・ロータスやトラヴィス・スコット、マック・ミラー(R.I.P)らの作品やライブに参加。「地元(LA)の友達に誘われただけだよ」と言うけど、今ではみんな世界中のフェスなどに、ヘッドライナーとして出演しているツワモノばかり。ところが、写真の通り、サンダーキ

初対面で録音された、息ぴったりの共演曲。
あのプリンスが生前に「雪も溶かす声」と、その声を絶賛し、寵愛を受けたキャンディス・スプリングス。彼女が自身のルーツとなった女性シンガーの曲を取り上げたカバー集を発表する。伝説的なニーナ・シモンやエラ・フィッツジェラルド、シャーデーからダイアナ・クラールまで。主にジャズシンガーの楽曲が多くを占める。また、現在レーベルメイトであるノラ・ジョーンズやデヴィッド・サンボーンなど、参加メンバーも豪華絢爛。そ

スティーヴン・スミス | インハウスでブランドを支え、 歴史に残る名作を生み出す。
デザイナーと聞いて、多くの人が真っ先に思い浮かべるのはファッションデザイナーだろう。ジョルジオ・アルマーニや川久保玲といった名前は、洋服にそれほど興味のない人でも知っている。また隈研吾や安藤忠雄といった建築デザイナーの名前が代表作とともに報道されることも珍しくないし、自動車を好きな人にはジウジアーロのようなカーデザイナーも身近な存在かもしれない。一方でスポーツシューズのデザイナーというと、よほどの

「ヴェルデ」と「アズール」、2つのティタノタの物語。
メキシコの植物といえば、サボテンというイメージが強いが、今はアガベを真っ先に連想する人も多いかもしれない。それほど、ここ数年、日本ではアガベの人気が高まっている。その多くはメキシコ産で、中でもオアハカ州は最も多様なアガベが自生するエリアだ。今回は、そんなメキシコのフィールドを知り尽すエクスペディションチーム〈Nimitz il Namiki〉にオアハカのビザールプランツを案内してもらった。
アハ

クリエイティビティを科学する│選者 暦本純一(情報工学者)
書名から自己啓発書に見えるかもしれないが、原題は『Wired to Create(創造に繋がってる)』。アリストテレスからスティーヴ・ジョブズまで、創造的な人間がどう思考しているかを脳科学と心理学から分析。大和書房/1,600円。

幻想小説? いやいや。これはもう 「読むフリークライミング」でしょう。
小説の楽しみにふたつある。「視る」楽しみと「よじ登る」楽しみだ。「視る」楽しみといっても「イメージを喚起する記述のある小説」という意味ではない。小説は筋の構造やできごとの布置、登場人物たちの対立図式を提示したり、発展させたり、ときにはひっくり返してみせたりする。僕たち読者はその模様、パターンの広がりや変化を、小説の頁から距離を取って俯瞰して、わくわくしたり意表を突かれたりする。読んでいるあいだ、つ

小さな人生の物語を、 コミカルに描かせたら、 右に出る者なし。
映画は監督や俳優で選ぶ人が多いだろう。しかし、制作・配給会社で観るとまた世界が広がるはず。いま、注目すべきアメリカの会社を降矢 聡さんが教えてくれました。

天才と変人は紙一重。世界を変えた男の裏の顔とは? | スティーヴ・ジョブズ
史に名を残す天才の中には、どうしたことか人でなしが多い。モーツァルトしかり。野口英世しかり。アップル社の共同設立者であり、若者を鼓舞するメッセージを数多く残しているスティーヴ・ジョブズもまた、実は名簿入りに足る人物だったようだ。
それは2013年に公開された『スティーブ・ジョブズ』で余すことなく描かれる。彼が仲間たちと家庭用コンピューターを作り、ガレージで始めた会社をみるみる成長させたこと。自分

つまんない作品だって、 酒の肴になるんだよ(笑)。┃シネマノヴェチェント
「映画が好きで好きで、ずっと映画館と配給をやりたかった」と、館主の箕輪克彦さん。もともとは家業を継いでいたものの、2000年頃「今だ」と一念発起。名画座が次々と潰れ始めていた当時、大胆な決断だった。当初はスペースを借りてイベント上映を行っていたが、「映画館って、映写機と場所さえあれば小規模でもできるよな」と気づく。16ミリと32ミリの映写機を手に入れ川崎市で始めたのが、シネマノヴェチェントの前身、