キーワード

サンフランシスコ

ウォレス・バーマン 逮捕(前回の続き)。

 アメリカの1950年代、60年代にロサンゼルス、サンフランシスコと西海岸で活動し、事典的にいえばビートからポップ、ジャズからロックへの移行期を鋭く厳密な姿勢で生きた(プロのギャンブラーでもある)アーティスト、ウォレス・バーマンは、しかし、生涯1回しか商業ギャラリーでの個展をやっていない。そのわずか1回の個展(1957年)もオープニングの日に、わいせつ物陳列容疑でバーマンは逮捕、拘留されたため、関

idea 1【 建築家しばりで物件を探す。】

東京に程近い郊外の住宅街。家々の間を車で走った先に突如現れたのは、丘の斜面に建てられた、巨大な分棟型の集合住宅。グラフィックデザイナーの高橋英二郎さんとスタイリスト中里真理子さん夫妻は、そのモダンな外観に惹かれて、2年半前にこのマンションに越してきた。全14棟でおよそ80組ほどが入居する瀟洒な集合住宅は、知る人ぞ知る人気建築で、たまたま運よく入居できたというよりは、長年の思いが実ったという方が正し

【音楽を聴いて旅気分】野村訓市が選ぶ、「ヒッピーの聖地〈ビック・サー〉へ向かう車で聴きたくなる」プレイリスト

『BRUTUS』の特集「いつか旅に出る日。」(914号)で、アメリカ・カリフォルニア州にある〈ビック・サー〉の取材を行った野村訓市。
〈ビック・サー〉とは、荒々しい海岸線と大きな森林に囲まれた、小さなコミュニティのこと。かつてビートニックの作家たちは“その大自然”にインスピレーションを受け創作し、彼らの作品を愛読するヒッピーたちはこの場所に憧れを抱いた。
目的地には、サンフランシスコからロサンゼル

SOMEWHERE, SOMEDAY いつか旅に出る日。

旅の動機はさまざまです。誰かの話に耳を傾けたり、一枚の写真に心を揺さぶられたり、映画の一シーンに魅せられたりと、いつか行きたいという思いが募っていく。思い立つ時、旅はすでに始まっているのです。いつかどこかで理想の人と出会いたいと願うように、本当に行きたい場所を探す。そこにいるだけで心が満たされるピースフルな場所。旅に行きたいと思うことは、平和を願うことと同じ欲望なのかもしれません。SOMEWHER

すべては彫刻作品。日本の茶道を媒体にしたトム・サックスの世界。

 NYを拠点に現代アートシーンを騒がせているトム・サックスが、彼流の茶道“Tea Ceremony”の展示を引っさげ来日した。〈Makita〉の電動工具で動かす茶筅、PEZやオレオの茶菓子、NASAのロゴが入ったちょっと不格好な手作りの茶碗に工事現場のような茶室など、独特に作り上げられたその茶の世界は、身近な素材で作られているキッチュさがある。一方、茶道のしきたりの要点を的確に捉えていて、日本人を

リーバイス®が仕掛けるカスタマイズのイベントにクリエイターが集結。

リーバイス®が、“カスタマイズ”をテーマにしたアートエキシビションを開催。ブルージーンズの誕生日である5月20日に向けた一連のキャンペーンの一つで、開催前夜にはオープニングレセプションが行われました。

 会場は3つに分かれ、ギャラリースペースには、アーティストのジョー・ガーヴィーがキュレーションした現代作家27名による作品を展示。絵画からオブジェまでさまざまなアートが一堂に会しました。また、同ビ

COMOLI

小森啓二郎さんの服作りには明確なコンセプトがある。
「自分が着たいものであること。それが世の中にないこと、を前提にしています。既にあるものは買えばいい。周りを見渡して、どこに行ってもないなと思ったら、よし、作ろうと。それが、僕が服を作り始めた理由なんです。そして、自分が着たいと思うものは、誰かしら欲しいと思ってくれないかなという思いで展示会を開いています。あ、でも、トレンドは気にかけていて、自分が

3 ROASTERY (兵庫/丹波)

サンフランシスコ近郊出身のマイク・トイさんは老舗〈ピーツ・コーヒー&ティー〉で働いたことがきっかけとなり、独学で焙煎を始める。妻・ミミさんが経営するシェアハウスの離れをDIYでリノベーション。焙煎機はアメリカの新進〈MILL CITY ROASTERS〉を使用。スペシャルティコーヒーのおいしさを大切にするため浅く焙煎。軽やかで酸味があり舌の上で踊るようなコーヒーを“ブライトな(明るい)味”と表現し

かつて、カウンターカルチャーを担った詩人たち。

アメリカに端を発する、1950年代の後半にあった、ジャック・ケルアック、ウィリアム・バロウズ、アレン・ギンズバーグ、ゲイリー・スナイダーなどの詩人を中心とした、ビート・ジェネレーション(現在の社会体制に反逆し、アートや文学で、人間性の解放を目指し、それに伴ったコミューン活動の総称)。それが日本で、狂乱の文化となったのは、10年後の60年代後半になる頃だ。