
ぼくは狸七と狸八にしか行かなくなった。
毛ガニやウニを探している場合じゃない。札幌でおいしい時間を過ごすには、まず知らないといけないのが狸小路の7丁目と8丁目だ。1873年から続く商店街の外れには、いまの札幌を感じられる名店がひしめいている。
毛ガニやウニを探している場合じゃない。札幌でおいしい時間を過ごすには、まず知らないといけないのが狸小路の7丁目と8丁目だ。1873年から続く商店街の外れには、いまの札幌を感じられる名店がひしめいている。
〈フードムード〉の店内は、アースカラーの世界。木と石と野の花をバックにオーラを放つのは、デコレーションのない茶色い風貌がかえって目立つお菓子たちだ。
「バターを使ったおいしいお菓子は世の中にたくさんあるので、私は菜種油を使って、焼き切ることで出るお菓子のおいしさを伝えられたらと思っています」と、店主のなかしましほさん。
おなかだけでなく、心も満足できるようなおやつを目指して〈フードムード〉と名
思えばいつも人に導かれるまま旅をし、最終的に予想外の場所に到達して旅を終えています。直島で見知らぬおじさんに誘われ、野生のムール貝を採集して食べた珍体験も。先日は民芸店を訪ねに富山へ。そこで紹介されたのが「主人が仕留めた野獣肉を人間国宝の器で食す」というディープなジビエ料理店〈きくち〉。民芸フリークの若手職人が作る郷土菓子店も紹介してもらい、うつわ話に花が咲きました(「ひしきりこ」という伝統菓子が
「飲むのはボルドーが好きですが(笑)、このワインはそのコピーではないんです」。カベルネ・ソーヴィニヨン7割、メルロ3割というメドックの黄金比率で造られるプレミアムワイン「ソラリス・マニフィカ」のスタイルについて、醸造家の島崎大さんは、そう語る。
「日本の風土で作ったブドウで、世界に誇れるワインを」と進めていたワイン造りが、単一品種のプレミアムワイン「ソラリス」として結実。その発展系としてカベルネ・
「変わっていく姿を見てもらおう。そう腹をくくったら、ワイン造りがすごく楽しくなったんです」と、岸平典子さん。
「シャトー・タケダ」は「シャトー・マルゴー」に憧れた父の武田重信さんがカベルネ・ソーヴィニヨンとメルロの栽培に土壌改良から着手し、20年をかけて完成させたワイナリーのトップキュヴェだ。
'90の初ヴィンテージが発売された当時、典子さんは4年間のフランス留学から帰国し兄・伸一さんの下で醸造
日本を代表する3人のソムリエによるブラインドテイスティングで、赤白共に代表入り。世界一のソムリエ、パオロ・バッソが最高点を与え、今回登場する各地の造り手たちからも高い評価を得るKidoワイナリー。城戸亜紀人がワイン造りに込める哲学、その現場へ。
北海道浦臼町には北海道ワインの自社農園〈鶴沼ワイナリー〉がある。開園は1974年。原生林を開墾、前例のない欧州系品種をドイツから輸入して植え付けた。当初は6000本の苗木がほとんど枯れてしまうなど苦労の連続だったという。しかし今では、東京ドーム95個分の広大なブドウ園が広がる。栽培品種も50種に増えた。
この地に適した品種もようやく見えてきた、30年後の2004年、畑の名前を冠した「鶴沼シリー
蒸留酒と異なり、ワインの醸造過程でアルコールを添加して造る酒精強化ワイン。まださほどには知られていないが、大きな可能性を秘めた“強い酒”だ。世界3大酒精強化ワインの一つ、マデイラワインの保有数世界一のバーを訪ねる。
2台の自転車を載せたクロームイエローの「Volvagon」ワゴンが、大自然に囲まれた田舎道を太平洋へ向けひた走る。ミノとディーンのカップルが乗った車が目指すのは、オレゴン・コーストの北部に位置するケープ・ルックアウト州立公園キャンプ場。西海岸で最も美しい海岸と称されるオレゴン・コーストは、薄い霧に包まれたような岩場、荒波が打ち寄せる岬、そしてどこまでも歩いていけそうな遠浅の砂浜と、いくつもの表情
鬼才ジャン=マルク・ブリニョがジュラでのワイン造りをやめた」というウワサが駆け巡ったのが2012年秋。そして彼は今年5月、佐渡にワインバーを開いた。なぜ、佐渡に? その疑問を探るべく、ジャン=マルクを愛する大山恭弘さんが佐渡へと旅立った。