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1951年

(barakan’s choice 32)夜のとばりが下りる頃、レイディ・デイが訪れる。

Billie Holiday(ビリー・ホリデイ/1915−1959)、愛称はLady Day。セーラ・ヴォーン、エラ・フィッツジェラルドと並ぶ三大女性ジャズ・ヴォーカリストの一人。幼い頃の彼女は貧乏な母子家庭に育った黒人の少女という、社会的弱者の典型だった。唯一、その環境が彼女にもたらしたかもしれないのは、深い陰影のある歌唱表現。

(barakan’s choice 31)ベイスをアンサンブルの主役にした革命児。

Jaco Pastorius(ジャコ・パストリアス/1951−1987)はフレットレス・ベイスを縦横に駆使し、天才の名をほしいままにしたエレクトリック・ベイシスト。“Black Market”から参加したウェザー・リポートでは、作・編曲などでも音楽的に貢献。82年の脱退以後もビッグ・バンドを率いるなど、さらなるベイスの可能性を探求した。

(barakan’s choice 30)ウッド・ベイスの弾き語りはアリだと思う。

Steinar Raknes(スタイナー・ラクネス/1975−)はノルウェーのベイシスト、シンガー、ソングライター。もともとジャズ・ミュージシャンとして活動してきた彼は、さまざまなジャンルのミュージシャンとコラボレイションを行っているが、最近では本作で繰り広げているソロのウッド・ベイス弾き語りが活動の中心になっている。

(barakan’s choice 29)クールなエチオ・ジャズの名盤。

Mulatu Astatqé(ムラトゥ・アスタトゥケ/1943−)は1970年代にエチオピアの伝統音楽にジャズとラテン・ミュージックを融合させて、「エチオ・ジャズ」という名のジャンルを確立した音楽家。エチオピアが軍事独裁に移行し音楽活動が難しくなったが、レア・グルーヴ・ブームで発掘され、再び世界から注目されている。

(barakan’s choice 28)アフリカ音楽界のロバート・ジョンスン。

Toumani Diabate(トゥマニ・ジャバテ/1965−)は西アフリカを代表するコラ奏者。マリの伝統音楽を世界に伝えるとともに、ロック、ジャズ、フラメンコなど異文化の音楽とのコラボレイションも積極的に行っている。グラストンバリーやWOMADなどフェスにも参加経験があり、2006年と2011年にはグラミー賞も受賞している。

(barakan’s choice 27)稀代のマルチリード奏者の超クールな一枚。

Yusef Lateef(ユセフ・ラティーフ/1920−2013)はジャズとワールド・ミュージックを融合させた先駆者。ジョン・コルトレーンに東洋思想を紹介したとも言われる。本作のパーソネルは、ユセフ・ラティーフ(ts、f、oboe、bamboo flute)、バリー・ハリス(p)、アーニー・ファロウ(b、rabat)、レックス・ハンフリーズ(ds)。

(barakan’s choice 26)セネガルの人気ダンス・バンドの最高傑作。

Orchestra Baobab(オーケストラ・バオバブ/1970−1987、2001−)は昨年結成50周年を迎えた、セネガルの伝統あるアフロ・キューバン・バンド。10年を超える長期の活動停止期間があったが、再開時に戻ってきたメンバーもいるという。ギターからホーン・セクションまでほぼすべてのパートが、複数のメンバーによって構成されている。

(barakan’s choice 25)21世紀最高の女性シンガーソングライター。

Amy Winehouse(エイミー・ワインハウス/1983−2011)。歌に魂を捧げた夭逝の歌姫。R&B、ソウル、ジャズ、ロックなどを見事に歌いこなすヴォーカリストとしての才能は、ビリー・ホリデイやジャニス・ジョプリンら歴史上の偉大な女性ヴォーカリストたちに比肩する。2008年のグラミー賞で最優秀新人賞など5部門を受賞。

(barakan’s choice 24)レーベル創始者自ら監修した203曲、壮観です。

“Atlantic Rhythm & Blues 1947−1974”は、アトランティック・レコードの創始者アーメット・アーティガンの監修で制作された、同名のアナログ盤の収録曲をCD8枚に再編集したもの。不世出の音楽愛好家にして天才レーベル経営者のアーティガンについては、ドキュメンタリー映画『アトランティック・レコード:60年の軌跡』に詳しい。