
映画評論家


てらさわホーク × 宇野維正|最高で最低なヒーロードラマ『ザ・ボーイズ』を観ろ!
「アメコミ批判をテーマとしたメタなアメコミ作品。原作&映画『ウォッチメン』から舞台を現代に移してさらにハイブロウな内容に。1シーズンで終わらせたのも潔かった」(宇野)。製作総指揮:デイモン・リンデロフ/出演:レジーナ・キングほか/販売元:ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント/無修正版 ブルーレイ コンプリート・ボックス(3枚組)11,818円。

FBBが言いたい放題! 監督欠席裁判2020 ロングversion

町山智浩 | シネマコンシェルジュ名鑑
●得意ジャンル:全般。
●年間観賞本数:約300本。
●レコメンドスタイル:アメリカ在住者の視点で映画を解説。
●主な活動媒体:TBSラジオ『たまむすび』、WOWOW『町山智浩の映画塾!』。

MoMA収蔵映画。
「MoMAの映画部門は、フィルムアーカイブの先駆けでした」
そう語るのは、映画の保存や上映などを通して映画文化の振興を図る〈国立映画アーカイブ〉のキュレーター、入江良郎さん。前身である東京国立近代美術館フィルムセンターが、2014年に『MoMAニューヨーク近代美術館 映画コレクション』を開催した際、入江さんは日本側の担当の一人として、MoMAから作品を取り寄せたという。ここでは同特集で上映した作

映画は現場の共通言語だから、 カントクが「観てない」は恥。 | 入江 悠 (映画監督)
『SR サイタマノラッパー』で注目を集めてメジャーデビューした入江悠監督。29歳の時にWOWOWドラマ『同期』の監督に抜擢された際、役者もスタッフもベテラン層に囲まれ、プレッシャーは相当なものだったとか。「せめて“自分の方が映画を観ているぞ”という自信がないと、現場に入った時に気持ちで負けると思って、撮影準備として、ひたすら映画を観まくりました。例えば、竹中直人さんが休憩時間にポロッと言った映画は

まだ観てないのは、 まだ辿り着いていないから。| 町山智浩 (映画評論家)
「まだ観てない映画が思いつかない」とは、インタビュー依頼時の第一声だ。映画評論家としてメディアで紹介した作品は2000本を超え、飯田橋界隈での映画少年時代から米国在住のいままでに観た映画となれば、それ以上。そんな町山さんの「まだ観てない映画」は「まだ辿り着いていない映画」である。では、“辿り着く”とはどういうことなのか?
「もともとは、アクションやホラー、怪獣、SF映画ばかりを観ていました。途中

ホラーで語る。
ホラー評論で知られる小梶勝男さんを招いて不定期開催される映画宣伝会社〈ドリーム・アーツ〉のホラー上映会。仕事終わりに酒を飲みながら、マニアックな作品を徹夜で観賞している。が、悲鳴が聞こえるのかと思えば、みなさん笑顔。ホラーなのに笑いが絶えないのはなぜ?

ドラマで非日常を味わうという悦楽。|滝本 誠
OooO! fuuuck!! と感動したのは、ダッチワイフの登場であった。昨今のリアルなラブ・ドールではなく、息で命を吹き込むチープなヴィニール製ダッチワイフ。ダッチワイフにはどこか郷愁、哀愁があり、それだけで評価点はアップする。
というわけで、最近のドラマ(犯罪系)では断然『キリング/26日間』なのだ。ダッチワイフは、主役の女性刑事サラ・リンデンがシアトル警察殺人課を退職することになり、そのご

海外ドラマを観るべき4つの理由。|談・町山智浩
今のアメリカのエンタメ界では、ドラマ出身のJ・J・エイブラムスなどが映画で活躍し、映画畑のスティーヴン・ソダーバーグ監督やマシュー・マコノヒーらがドラマに参入するといった地殻変動が起きています。ハリウッドで勝負するには組織作りが必須。でもドラマ界では、面白いストーリーが一本書ければいきなりトップが取れる。だから、経験値が浅いにもかかわらず、ヒットドラマを創る若手クリエイターも多く登場してきている。