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ポーランド

現代アートから見えてくる、オルタナティブな資本主義の可能性。|長谷川 新 ●インディペンデントキュレーター

『キャンディの“贈与”によって新陳代謝を繰り返すポスト・ミニマリズムの代表的作品。』
自身とパートナーの体重を合わせた重さと同じだけのキャンディが展示され、鑑賞者は自由にそれを持ち帰れる彫刻作品。キャンディは常に補充されるため外見は変わらずとも新陳代謝を起こすように作品は入れ替わる。「愛情さえも商品化されて流通する現代社会の中で、作品の売買ではない純粋な贈与の関係を美術館の中に作り出している。商品

旅に出ることだけが旅じゃない。

アラスカの氷河、アフリカの大自然の写真。もしかしたら一生行くことがないかもしれない、と思う場所の写真に出会うとワクワクする。「旅フォトグラファーの次なる目的地」で石塚元太良さんを取材させていただいたときのこと。アトリエには、旅の写真が入った箱と6冊の本。ライフワーク的にアラスカの撮影をしているとのことで、見せていただいたのは、アラスカのゴールドラッシュ時代の家族の手記や写真が収められた『ALASK

マレク・スクロベツキの幼児アニメ。

3歳の息子と一緒に子供番組を観ていると、自分でも幼児向けの映像を作りたい欲が高まります。やるならストップモーションアニメ。参考に世界の幼児アニメを検索して見つけた、ポーランドの幼児番組『RodzinaTreflików』は動物の一家が活躍するミュージカル。これがアクションもカメラワークも、非常にクオリティが高い。主役の家族は謎の緑色の動物で、家に住む妖精はオジサンなど、東欧らしいズレたデザインのセ

現代的なセンスと才能で ヨーロッパとブラジルをつなぐ。

ポーランドの首都、ワルシャワに生まれる。ル・コルビュジエに憧れ、ルーマニアの美術大学で学んだ後に、渡仏。建築の仕事に携わるようになる。そして1949年、新時代の建築とデザインの可能性を求め、ブラジルに移住する。サンパウロに住み始めた50年代前半から家具のデザインを手がけるようになる。住宅用家具はもちろん、商業施設も担当し、特に59年に手がけたエール・フランスのチケットカウンターは評価が高い。同年に

使うほど味わいを増すベルト。

〈J&M デヴィッドソン〉創業以来のロングセラーであるメッシュベルト。メッシュは熟練した職人によって一本一本丹念に編み込まれている。バックルと先端の本真鍮がアクセント。裏側に折り返した革部分は旧式のミシンを使い、太い糸でしっかりと縫われており、男っぽい雰囲気を楽しめる。各44,000円(J&M デヴィッドソン☎03・3505・2604)

その時、彼女たちは出生の秘密を探る旅に出た。

今年、現時点で最も素晴らしいと思った作品のうち2つが、“出世の秘密”をめぐる物語だった。
『イーダ』の舞台は1960年代初頭のポーランド。戦争孤児として修道院で育てられたアンナは、ある日、院長から親類がまだ生きていることを知らされる。唯一の血縁、おばのヴァンダのもとを訪ねた彼女が、そこで耳にしたのは、知られざる衝撃の事実だった。「あなたはユダヤ人。本名はイーダよ」。両親の墓参りをしようにも、第二次

綾部徹之進/レコード過剰愛好家

○掲載号/747号「カラダにいいこと。」
○きっかけ/中学生時代にボブ・ディランやドアーズなどのロックと出会い、レコード蒐集ライフが始まる。
○クラシックレコード/それまでロックとジャズしか聴かなかったが、30歳直前でクラシックの分野に手を出す。そしてロシア・ピアニズムの世界にハマっていく。
○量より質/現在所有しているレコードは約1万枚。コレクターとしては数が少ないそうだが、代わりにレアものばか

パチモンウォーズ

●名前/木村修一

●職業、年齢/映像作家・CFディレクター、45歳

●パチモンウォーズとは/パチモン、つまりフェイク、海賊版のスター・ウォーズ・グッズ。「本物そのままではない工夫と個性が一つずつにある。世界の津々浦々の、名もなき製作者の作家性さえ感じさせるのが魅力で、味わい深い」。

●甘美な毒気と、ユーモア/「アホやな〜、面白いな〜と笑ってもらえることが大切」。しかし小さなステッカー一枚でも