
四谷三丁目


イタリア20州の20皿。
ある春の日の四谷三丁目、〈オステリア・デッロ・スクード〉にて。イタリア半島を北から南へ、沿岸部から丘陵地、そして山岳へ。前菜、パスタ、スープ、肉・魚料理、各地の特色を映す料理を、シェフの小池教之さんに作ってもらった。小池さんは「北の料理は長距離走。しっかり時間をかけて仕込む料理が多く、煮込み時間も長い。一方、南は瞬発力の料理。フレッシュ感が大切で食材はチャチャッと、あまりいじくらない。中部の料理に

北部:国境、アルプス山脈、酪農が 形作る北の味。
フランス、スイス、オーストリア、スロベニアと国境を接する北部イタリアには北ヨーロッパや東ヨーロッパ諸国の影響を受けた料理も。山岳部は小麦がほぼ育たずパンも保存食。ガチガチに乾燥して堅くなったパンをスープや煮込みに浸して食べる。山の乳牛チーズは旨味豊かで料理にも大活躍。バター、生クリーム、ラードなどリッチな油脂分を用いる。中部に近づくと軟質小麦のパスタ圏内となり有名な手打ちパスタ料理が多い。

てのしま/荒木町 きんつぎ
片や日本各地の郷土料理をわかりやすく再構築する和食。片や予算1万円で食べて飲めるご飯と日本酒好きのための和食。スタイルは違えど、いずれも素材にこだわり、手間暇かけた料理と「麺と飯」で決め打ちする。糖質オンで気持ちも上がる、注目店が登場です。

御料理 ほりうち/すずのき
御料理 ほりうち
●四谷三丁目
華もひねりもある全素材が主役のコース。
「女に料理人は無理だ」と言われながら、修業すること20年。厳しい世界に身を捧げ、カニ、フグ、スッポンと格闘しながら、神楽坂〈ざざ〉では調理長を経験した堀内さやかさん。
この時期コースは鱧ざくと鱧そうめんに始まり、スッポンのスープを張ったふるふるの茶碗蒸しに続く流れ。合間には故郷・山梨の郷土食「鳥モツ煮」やこんにゃくのア

南方中華料理 南三/香辣里
中国の料理と聞いて思い浮かぶのは、広東料理や四川料理、上海料理などだろう。だが、そのどれにも属さない中国料理店が話題だ。片や湖南・雲南・台南と大陸&台湾の南部の味をコースで、片や中国南部の湖南料理に特化。この夏、中華は南方がキーワードに。

【ミャンマー、社長、四谷のママ】松尾スズキの“胃”に“ミャンマー”が入った!
税金が高い。高すぎる。しかし、それを押しても日本はいい国だ。日本にいながら世界中の料理が食えるのだ。旅の醍醐味は食にある。私はそう思う。中国に行ってノルウェー料理が食いたいという混乱した人間はそういない。空港に着いた瞬間から、うまい中華が食いたい、で、中華を食う、ああ、しみじみ中国に来たなあ、と、そうなるのが、旅である。ならば、逆に考えれば本場の中華を食ってさえいれば、日本にいようが少なくとも胃

の弥七/鳴神
暖簾に折敷に小鉢に、そして土鍋がど〜んと。写真だけ見ているとにわかには信じ難いが、実はこの2軒、片やフレンチ、片やチャイニーズの新店。でも、ともにビシッと技術を学んだ料理人。食べてみれば、ちゃんとおいしさを堪能させてくれるのがミソです。

ごはん なる川/ごはんや パロル
〈ごはん なる川〉の成川照美さんが店を出したのは還暦過ぎ。〈ごはんや パロル〉の桜井莞子さんも70歳過ぎてから。料理を作ること、料理で人を喜ばせることが好きな彼女たちの店は「ごはん」をテーマに日常の食をレベルアップ。まだまだ攻めの姿勢には脱帽!