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設計事務所

中村好文×石村由起子 建築家と施主の生活視線が通じ合うキッチン。

 奈良の〈くるみの木〉を拠点に、衣食住にまつわる素敵な暮らし方を発信し、今や全国に信奉者のいる石村由起子さん。還暦を過ぎ、夫婦2人のこれからの住まい方を考えて昨年夏、小さな家を持った。近鉄奈良駅から車で15分ほどの静かな集落に放置された、窓のない瓦屋根の古い道具小屋。前にガランと空いた野原は、奈良時代には薬草園だったという。あたりに流れる気配にいっぺんで虜になってしまった石村さんはこの小屋の借家権

ウォルター・シーガルが伝えた、 シンプルなセルフビルド・メソッド。

父はダダイスムの芸術家で、バウハウスの創設者ウォルター・グロピウスらと交流のある家に育ったというウォルター・シーガル。ベルリンの大学ではブルーノ・タウトらに建築を学んだというモダニズムの申し子だ。卒業後はエジプト学に傾倒し、その関係で1930年代に大英博物館のあるロンドンにやってきた。結局、AAスクールで建築を教え始め、建築家としてこの地に根を下ろすことになる。

チキンハウス | 吉田研介

「この家は、きちんと片づいている景色がいちばんいい。こうして椅子に座って眺めるとなおさらいい」「15年前、コルビュジエの〈母の家〉を見に行ったのだけれど、私の家の方が断然いいなと、心からそう思ったんですよね」
 
次から次へと、衒いのない言葉があふれ出す。吉田研介の自邸は、モダン住宅全盛の1975年、若手として頭角を現し始めていた吉田が37歳で建てた木造住宅だ。チキンハウスの意味は「拙宅」。欧米で

島田 陽 タトアーキテクツ/島田陽建築設計事務所|月見山の住居

細い街路に沿って建物がひしめき合う住宅地に、シルバーの波板で包まれた家が佇む。クールな印象の扉を開くと、ふわっとハーブの香りが漂う庭が登場する。この庭は、壁と屋根に囲まれている。つまり家の内部に庭が取り込まれているのだ。唐突なアイデアにも思えるが、設計者の島田陽によると実は合理的につくられた庭なのだという。
「中庭が欲しいと言われたのですが、法的に必要な防火性能を満たすためには庭と建物の間に大がか

J & J Private Kitchen

台北グルマンの間で注目のプライベートキッチンがある。2016年4月のオープン以来、クチコミで話題となり、今や予約は3ヵ月待ち。17年6月に移転し、さらにパワーアップしたとの評判も高い。ここで供されるのは、オーナーシェフ張濬榕さんによ
り“再構築された”台湾料理。この地ならではの食材を、独自の解釈で調理し、フレンチやイタリアンを思わせる盛り付けで提供する。装いは新たに、それでいて味の骨格はしっかりと

INN THE PARK

 森の中に点在する真っ白なドー ムテント。木々の間に浮かぶ球体の吊りテントは夢のツリーハウスか、はたまた宇宙船か。いやがうえにもテンションが上がる。
 日本初の“泊まれる”公園として注目を集める〈INNTHEPARK〉は、静岡県沼津市の北、愛鷹山の麓にある。オープンは昨年10月。近隣の子供たちに30年以上愛されてきた〈少年自然の家〉が民間に貸し出さ れることになり、公募に名乗りを上げた設