
1948年


ブライアン・イーノが語る、映画音楽の作り方。
自身が手がけた300曲近い映画音楽の中から厳選され、さらに細かく編集作業が加えられたという全17曲。デレク・ジャーマン監督『セバスチャン』(1976年)やミケランジェロ・アントニオーニ『愛のめぐりあい』(95年)から、マイケル・マン監督『ヒート』(95年)やデヴィッド・リンチ監督『デューン/砂の惑星』(84年)などハリウッド作品まで。「意外とスムーズに聴けたって? それはよかった。自分の記憶が入っ

【話題の本】銀座を歩き、銀座を写す。東京オリンピックに沸く1964年が蘇る。|『GINZA TOKYO 1964』

ほぼ日とBRUTUS。“他校の友達”と作った愉快な特集。
BRUTUS編集スタッフによる2ヵ月間の密着取材を受けた「今日の糸井重里」特集や、自身の偏愛を語った「あんこ好き。」や「とんかつ好き。」特集。語りたいことは山ほどあれど、糸井さんの特別な一冊は、ほぼ日とBRUTUS、みんなで力を出し合って作った思い出深い特集でした。

中村好文×石村由起子 建築家と施主の生活視線が通じ合うキッチン。
奈良の〈くるみの木〉を拠点に、衣食住にまつわる素敵な暮らし方を発信し、今や全国に信奉者のいる石村由起子さん。還暦を過ぎ、夫婦2人のこれからの住まい方を考えて昨年夏、小さな家を持った。近鉄奈良駅から車で15分ほどの静かな集落に放置された、窓のない瓦屋根の古い道具小屋。前にガランと空いた野原は、奈良時代には薬草園だったという。あたりに流れる気配にいっぺんで虜になってしまった石村さんはこの小屋の借家権

“イタめし”ブームの立役者、 現役ベテランシェフ、大いに語る。
イタめしブームのはしりは、1985年にオープンしたニューヨークスタイルの劇場型店舗〈バスタ・パスタ〉だった。シェフを務めたのは山田宏巳。華やかで軽やか。堅苦しいマナー不要の、まさに新時代の幕開けだった。
あれからン十年。日本のイタリア料理は激しく多様化が進んでいる。今も現役であり続ける、歴史の証人3人が怪気炎を上げる。

ことば、を贈る。【告白】佐久間宣行→高田文夫

個を超え、思わぬ場所へ連れ出す花。|川瀬敏郎
「さあ、何でもお訊きになってください。何も期待していませんので。いわば幼稚園児みたいな身体の人に何か話しても、理解できないですからね。意味ないんですよ、申し訳ないですけれど」
ははは、と爽やかに笑いつつ、「当代随一の花人」と呼ばれる人にそう促されれば、凡夫はひるんで立ち尽くすほかない。窮した揚げ句の愚問、の機先を制して「助け舟」が出された。
「多くの皆さんはおそらく、花というものの観点がわかっ

My Calling (Card) #3(1986) | エイドリアン・パイパー
突然ですが、どんな名刺をお使いですか? 最近は、氏名とメアドのみが記された情報の少ないものや、LINEのIDが入ったものなど、様々な名刺を見かけますね。でも、名前どころか「お願いだから私に連絡したり触れたりしないで」と書かれていたらどうでしょう。もう本来の名刺の機能は失われてしまっているようですが、手短に自分を紹介できていいかも? ほんとは、知りたいのは名前や肩書よりも、その人の裏の部分だったりす

令嬢、マドンナ、豊満美人。 女たちの美的競演。
性像には、画家たちの理想が詰まっている。俺/私こんな人が好きなんですよという、いわば自己紹介だ。だから、顔の造作やプロポーションはもちろんだが、色気と品のバランスや醸し出す雰囲気、ファッションセンスを見て、なるほど……と想像すると楽しい。例えば、「とろけるような、又、豊かな自然と、豊満な感じの女とがあらわれてさえいれば、私の要求は満たされたのです」という言葉が、どの女性を描いた画家のものかは一目瞭