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1971年

山本貴光 × 佐藤亜沙美|本と読み手との対話を追って、マルジナリアの世界へ。

常軌を逸した本読みとして知られる著者は本に書き込みをするマルジナリアンでもあった。夏目漱石、石井桃子、デリダに著者自身によるものまで、本に施された魔改造の軌跡をたっぷり収録。軽やかな優しさをまとった文章と、不思議がまぶされたビジュアルが目に楽しい。『本の雑誌』連載の単行本化第1弾。本の雑誌社/2,000円。

名建築で辿る、大阪の100年史。

味のあるレトロビルから最新の建築まで、なぜ大阪にはさまざまな年代の名建築が存在しているのだろう? 建築史家の倉方俊輔さんに教えてもらった、都市構造と、近現代の名建築から見える、大阪の100年史。



 大阪はカオティックな街だと思われがちですが、都市構造は明快です。ベースは豊臣秀吉による碁盤の目状の街割でした。近代に入り、政治、産業、交通手段の変化に合わせて新たな建築が造られ、街の造りも変化し

【5月23日開催】『おうちでパンダ音楽祭』に曽我部恵一、奇妙礼太郎、関取花、眉村ちあき、Wyolicaが出演、会場は“あなたのおうち”

 今週末、5月23日(土)に上野公園野外ステージで開催を予定していた音楽イベント『第9回パンダ音楽祭』が、名前を『おうちでパンダ音楽祭』に改め、オンラインで開催されることになった。
 同フェスはパンダで有名な上野公園の中にある野外音楽堂で、2012年から開催。アーティストの弾き語り演奏がメインで、幕間では落語、タンバリン芸人など個性的な面々が登場してきた。このフェスが他のフェスと異なるのは、“飲食

都市の家に、洞窟のような安心感と悦楽を。|【北嶺町の家/竣工1971年】室伏次郎

「20代の頃から、中世のロマネスク教会に憧れていた。人の力で石を積んでつくられた教会は、規模も空間のスケールも穏やかで、あの温かさや安心感が都市の家には必要だと感じていたんです」

 建築家の室伏次郎さんによる自邸〈北嶺町の家〉は、1971年に竣工した都市型住宅である。室伏さんの師は日本を代表するモダニズム建築の実践者、坂倉準三。そのアトリエから独立して1年後に発表したデビュー作だ。東京都大田区に

人が“つくる”こととは何かを一緒に考える。|青木陵子 × 伊藤存

 人が日々の生活の中で何かを“つくる”とはどういうことなのか。青木陵子さんと伊藤存さんが長年かけて取り組んできた“つくる”の集積が、ワタリウム美術館で体感できる。ワークショップという展覧会名を見ると、何かを体験する講座のようなものを思い浮かべるかもしれないが、彼らは近年の作品制作のプロセス自体がワークショップだと語る。

 本展は、2000年頃から2人で制作を続けているアニメーション作品《9才まで

初対面で録音された、息ぴったりの共演曲。

あのプリンスが生前に「雪も溶かす声」と、その声を絶賛し、寵愛を受けたキャンディス・スプリングス。彼女が自身のルーツとなった女性シンガーの曲を取り上げたカバー集を発表する。伝説的なニーナ・シモンやエラ・フィッツジェラルド、シャーデーからダイアナ・クラールまで。主にジャズシンガーの楽曲が多くを占める。また、現在レーベルメイトであるノラ・ジョーンズやデヴィッド・サンボーンなど、参加メンバーも豪華絢爛。そ

米澤圭一郎 (大工) | 私の珍奇植物コレクション。

「植物人気もあって、さまざまな品種を入手しやすくなりましたが、できるなら自分の手で一から理想の姿に育てたい」と小ぶりの苗や、種から育てている米澤圭一郎さん。やっと1〜2㎜の新芽を出したユーフォルビア グロブリカウリスや、赤い新葉をつけたアドロミスクス マリアニアエなど、まだ赤子のような植物たちがどんな姿に変わっていくか見守っている。また、以前からの趣味である陶器や骨董を生かし、植物と鉢の組み合わせ