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1971年

Boyfriend(2014)|エリカ・ヴェルズッティ

 アート作品のタイトルって、無題だったり意味深なものだったり、いろいろありますよね。2つの白い球体(ダチョウの卵だそうです)が目を引くこの作品、「ボーイフレンド」と名づけられています。そうやって見ると明白な2つの玉ですが、まあ、これが彼氏なんですね。ご立派です。エリカ・ヴェルズッティは1971年サンパウロ生まれ、現在も同地を拠点に活動しているアーティストで、主にブロンズや石を使った彫刻作品を制作し

「よい風景をつくる」ために欠かせないものは何か。中原慎一郎の原点とこれから。

 家具も作るし、住宅や店舗の内装も手がける。展覧会やイベントの監修もする。インテリアショップだけじゃなくて、ベトナム麺食堂も経営し、130社合同の業者向け展示会もまとめる。ランドスケーププロダクツのファウンダー、中原慎一郎の活動は、とても一言では言い表せない。けれど、それらはすべて「よい風景をつくる」ことなのだと、いよいよ明らかにされる展覧会が鹿児島〈霧島アートの森〉で開催されている。

「いろん

小国・ジョージアのワインに、いま世界が注目している理由とは?

 ジョージアは、北には雄大なコーカサス山脈、東には黒海沿岸のリゾートの町も控えた自然豊かな小国である。旧ソ連時代の文豪たちには、この国の国民は“アジア人”と呼ばれている。それほどシルクロードの西の端に当たる多文化が融合したエキゾティックな地だったのだ。

 そのジョージアに、今、世界のワイン通が熱い視線を注いでいる。それは2016年、ごく最近の発掘から、世界で最も古い新石器時代初頭のワイン造りの痕

お金のいらない時代が やってくるとしたら。| 伊藤直樹×山口揚平

僕たちの会社ではデジタルを使って人の体験をデザインします。「未来の体験を社会にインストールする」ことが社是なんです。シェアリングエコノミー(*1)が進む世の中でモノや情報をやりとりするとき、分散型でそれぞれ台帳管理ができて、セキュリティを保ちながらP2P(*2)通信が可能なブロックチェーンは革命的だと思いました。社会で動かすものを実際につくるという意味で、自分たちでゼロからビジネスモデルを考え、デ

チャールズ&レイ・イームズ|出会ったらマストバイな超稀少ヴィンテージプロダクト。

ゼニスプラスチック社製の稀少な初期モデルのシェルに、こちらも稀少な、ソリのエッジが丸くなっている初期モデルのロッカーベースの組み合わせ。特に、破損が多いヴィンテージのロッカーベースが、グッドコンディションで見つかることは稀。裏面のステッカーが綺麗に残っていると、さらに価値が増す。

まばゆい青春劇から傑作ホラーのリメイクへ。| ルカ・グァダニーノ

前作『君の名前で僕を呼んで』では、アメリカからやってきた年上の青年に恋をする、イタリア人少年の葛藤をまばゆい陽光の中に描いた。ところが一変。ルカ・グァダニーノ監督の新作は、1977年に公開され、鮮烈な映像と音楽でいまだ多くの人を虜にしてやまないホラー『サスペリア』の再構築だ。彼もまた、その恐怖劇を幼少期に観て、虜になった一人だという。25年以上前、まだ映画監督を志す頃から温めていた念願の企画。完成

ILL-BOSSTINOが語る、 〈Precious Hall〉と札幌。

ここの音質、その向上の幅はほかと次元がまるで違う。無論、音が良ければすべて良しと言いたいわけではありません。ただ最良の音があれば、会話や人間関係にも良い影響を与えるのをここで目撃してきました。それは人を思慮深くもするし、謙虚にもする。ただの週末の出会いの場から、人生の神秘を考察する場になり得る。

あとここには音楽評論家がいない。その仕事を否定はしませんが、語られる時間軸の広さが違う。ここでは熱烈

ミッドセンチュリーに影響された、 同世代の作家とのモノ作りが楽しい。

ミッドセンチュリーの家具に興味を持ったのは、大学の授業でイームズを知った時。その頃、猫脚やアールデコの家具を扱うアンティーク屋でバイトしていたのでカラフルで軽そうな椅子がとても新しく見えました。卒業後、1995年に出た『ブルータス』のイームズ特集に掲載されていた青山の〈モダンエイジギャラリー〉で働き始めます。ここでアメリカはじめ各国のミッドセンチュリー期の上質なヴィンテージ家具をたくさん知ることが