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ルイ14世

“死”とは何か? “現実”とは何か? 鬼才アルベール・セラ監督に渋谷慶一郎が問う。

ヴェルサイユ宮殿の豪華な建物の中で、きらびやかな衣装に包まれ優雅な生活を送っている人にも、“死”は等しく訪れる。映画『ルイ14世の死』は、現代にも通ずる死の問題を、壮大なフィクションで描き出す。「いろいろな意味ですごい映画!」と称賛をした音楽家の渋谷慶一郎さんが、アルベール・セラ監督の映画作りと思想を直撃した。

渋谷慶一郎 監督のことは予備知識がまったくなく映画観賞後に最初に思

カメラ前で起きる“もう一つの現実”を撮る。|ALBERT SERRA

 一人の“太陽王”が死にゆく姿をただただ見つめるというなんとも大胆不敵な映画『ルイ14世の死』が公開中のアルベール・セラ監督。“21世紀の前衛”と名高い彼の創作スタイルは、アマチュアの俳優を使い台詞を現場でつける、俳優たちに場を与えることでカメラの前に一つの現実を立ち上げるものだ。本作ではベッドに横たわる太陽王を演じきったジャン=ピエール・レオを筆頭にプロの俳優が名を連ねはするが、基本スタイルは変

CHÂTEAU DE VERSAILLES Epicerie Fine

 ルイ14世が建造した絢爛豪華なヴェルサイユ宮殿。全盛期の17世紀には、美食の数々が供されていた。その当時の栽培法で作られた野菜や果物を使い、王家のレシピを基に調理した高級エピスリー(お惣菜)品が注目されている。
 宮殿の菜園や果樹園は、当時の最先端の技術で、新種の野菜を栽培する実験的な場であった。そこで採れた珍しい野菜や果物は宮殿の厨房に運ばれ、王の料理人たちが腕を振るい、宮殿の晩餐会に出されて