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スティーヴン・スピルバーグ

観たくても観られない。 そんな時代を生きてきた。| 大林宣彦 (映画監督)

あんな人物の映画は観たくないと思っても、観ればその人を深く理解できるので、積極的に観るようにしている。だから「観てない映画は?」と聞かれても、思い当たるものがない。そう話す大林宣彦監督には、しかし観たいと思っても映画を観ることのできない時期があった。
「戦後、被占領期は映画を観られませんでしたからね、GHQ(連合国軍総司令部)が観せてくれるもの以外は。GHQ最高司令官のマッカーサーが、日本人にアメ

西川美和

最初は『アラビアのロレンス』を挙げようと思っていたと、彼女は言う。
「でも観てこなかった理由が特にないなと思ったんです。うーん、尺が長い?(笑)」
 そこで考え直して、思い浮かんだのが、主演するリチャード・ギアの人気を不動のものにした1982年のラブロマンス『愛と青春の旅だち』だった。
「案外観てない人が多いんじゃないかと思って、周りの人に聞いてみたら、実は観てないということを大勢が告白して。広告

閉鎖

 城壁によって外部と隔絶され、閉鎖された状況下で繰り広げられるアクションやサスペンス。『進撃の巨人』の醍醐味はここにもある。
 外からやってくる敵を侍たちが村で迎え撃つ『七人の侍』('54)は、スティーヴン・スピルバーグやジョージ・ルーカスらにも影響を与えた日本映画の金字塔。堀と柵によって野武士の侵入を防ぎ、要塞化した村で敵を撃退する奇襲作戦の数々は、迫力ある斬新なアクションシーンを生み出した。

 物語が始まると同時に、読者は一気に謎の真っただ中に放り込まれる。なぜ超大型巨人が現れたのか? 巨人たちの目的は何か? なぜ外の世界に興味を持つことはタブーなのか? エレンの父は何を知っていたのか?
 登場するキャラクターたちと一緒に、読者や観客をいきなり謎の渦中へと投げ出すストーリーテリングは、もちろん以前から存在する手法だ。アルフレッド・ヒッチコック監督の『北北西に進路を取れ』、『鳥』('63

人食い

『進撃の巨人』の何がおぞましいって、巨人が人を食らう描写がおぞましい。人間をちょんとつまみ上げ、粘つく口中に放り込み、バリバリと噛み砕く。人々は次々と巨人に食いちぎられ、腐臭漂うような彼らの胃袋の中に呑み込まれてしまう。これ以上の悪夢はない。
 巨人の唯一の行動原理は人を食らうこと。同じく、確たる理由もなく、それだけが唯一の行動原理であるかのように人を襲う人食いザメの恐怖を描いたのが『ジョーズ』(

カンヌで最高賞を受賞した監督は、どうやって女の欲望に迫ったのか?

青い髪の女エマに一目ぼれした高校生のアデル。2人のときめき、官能、そして絶望を、アブデラティフ・ケシシュ監督は『アデル、ブルーは熱い色』で鮮烈に映し出した。アデルとエマに扮したアデル・エグザルコプロス、レア・セドゥは、耳元で息遣いを感じるような生々しさで彼女たちの人生を再現。情熱的なセックスシーンの数々(その一シーンは、撮影に10日もの時間を費やしたとか)にも挑み、カンヌで審査委員長を務めたスティ