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ヴェネチア

泣いて、笑って、抱きしめ合って…。外国での映画作りについて、監督と俳優が語る。

写真家としても活躍する、長谷井宏紀の長編初監督作品『ブランカとギター弾き』は、日本人監督として初めてヴェネチアビエンナーレ、ヴェネチア国際映画祭の出資を得て製作された。長谷井の映画作りの姿勢において多大な影響を与えたという浅野忠信と、映画にかける情熱について語り合った。

浅野忠信 普段から宏紀くんとはよく会っていて、この映画を撮る前から話は聞いていたんだよね。だから出来上がりがずっと楽しみだっ

ベルリンのアルトバウに住むアーティスト。

ハンス・ペーターと和田淳子さんがこのフラットに引っ越してきたのが2011年。毎週2度、生鮮市場の出るヴィンターフェルト広場に近い便利な場所にある。150㎡の住まいは通りに面した典型的なアルトバウのL字形。入ってすぐにレセプションルームがあり、それからベルリーナー・ツィンマー(家中で一番広く、中庭に面した部屋のことをそう呼ぶ)奥にバスルームとキッチンが縦長に延びる。昔はメイド用の部屋もあって、キッチ

作り手の想像を超えた姿を、今の感性で愛でる。|安藤サクラ

 「私のピンポイントの乙女心をつつくもの」。女優の安藤サクラさんは幼い頃からヴェネチアンモザイクに魅せられてきたという。「それを知って、文筆家の清野恵里子さんがブローチをプレゼントしてくださいました。身に着けるのもいいけれど、私は眺めているのが好き。その時代にしか出せない色が、時を経て変わっていき、作った人が絶対に見られない色がここにあるんだなって思うんです」
 作り手の想像を超えたものの姿。オー

静けさに満ちた修道院での四季を追う。

 題名の通り、とても静かな映画だ。上映時間は169分、決して短い映画ではない。けれど、修道士たちの一日と移り変わっていく季節を追ううちに、いつの間にか映画は終わっている。『大いなる沈黙へ』はフランス・アルプス山脈に立つグランド・シャルトルーズ修道院での日々を記録した映画。自給自足、小さな房で孤独に過ごし、必要なこと以外の会話は日曜日の午後にしか許されない、厳しい戒律を守っている修道院だ。フィリップ

世界の映画祭が認めた、最も革新的で、最もリアルな映画たち。

 カンヌ、ヴェネチア、ベルリンの国際映画祭が"世界三大映画祭"と呼ばれ、映画人たちから憧憬と畏敬の念をもって迎えられてきたのは、その"質"と"歴史"によるところが大きい。まあ、質といってもあやふやなものだけれど、少なくともそこで賞を得た作品は映画祭の期待を背負い、また何らかの時流を反映してきた。
 中でも最も権威ある映画祭として知られるカンヌ国際映画祭は、近年では実績のある監督でなければコンペティ

現代の中国映画を代表するマエストロ。|ジャ・ジャンクー

 ゼロ年代の中国映画を主導し、新境地に挑んだ最新作『罪の手ざわり』ではカンヌ国際映画祭脚本賞を受賞したジャ・ジャンクー監督。だが、ここ数年の経済的な繁栄を背景に、大きく変わりつつある中国の映画マーケットには不満も多い。「商業映画を撮ろうとする若者が増え、クリエイティブな作品にあまり関心がないんです。国際的な視野を欠き、作る映画はステレオタイプなものばかり。“そんなことを言ってるから、お前の映画には

平 勝久・瑞穂/STUDIO PREPA

 スタジオ“プレパ”の由来は、プレパレーション。生活道具の支度部屋という意味だ。平
勝久さん・瑞穂さん夫婦は、作家でもあるがプロダクトメーカーでもある。
 標高700m、アルプスを望む南信州の中川村へ5年前に移住した。2人で営む工房では、デザインや制作のみならず、ガラスの溶解炉そのものまでレンガを積んで手作りしたというから驚きだ。
「作家ものとか日用品とか言うより、“人が作ったものだよ”くらいのフ