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1972年

漫画やゲームを評論するブルボン小林と、小説を書く長嶋有。

「『ザ・マンガホニャララ 21世紀の漫画論』カバーの金氏徹平さんの作品は、僕の自宅に飾っているものです。今回使わせてもらうにあたって、題字を載せたり色をつけたりの改変も快諾してくれ、デザインのアドバイスまでしてくれ、本当に感謝しています。『私に付け足されるもの』のカバーは“地味な女シリーズ”と銘打たれた短編を収める、そんな本にこそ派手な服を着せるべきだ! と思ったので、人物画にしてほしい、絵の中の

札幌オリンピックミュージアムでラージヒルを飛んだ気になる。

大倉山ジャンプ競技場の麓にあるミュージアム。館内には1972年に開催された冬季オリンピック札幌大会にまつわる資料や選手が実際に使用した用具などを展示。アスリート気分でオリンピック競技を疑似体験する6種のアトラクションは、結果が表示されてゲーム感覚で楽しい。ラージヒルジャンプのシミュレーター「スキージャンプ大倉山」では、大型映像スクリーンの前に立ち、踏み切りから飛行姿勢、着地まで、選手の視点で体感で

イームズやネルソンを経て知った、 ジラードの世界に魅了されています。

僕がイームズを知った90年代は、今のジャン・プルーヴェの家具みたいに、成功した人が注目していて、ファッション界もざわついていました。セレクトショップで働いていた僕は忘年会のビンゴの賞金でイームズのゼニス製のシェルチェアを買ったんです。そのお店が、中原さんのいた〈モダンエイジギャラリー〉でした。

それから集め始めたのがネルソンのボールクロックで今も40個くらい持っています。コード式は周波数の関係で

喫茶YOU|片岡愛之助

〈喫茶YOU〉を推薦するのはありきたりかなと躊躇したほど、諸先輩からも代々愛されている歌舞伎関係者御用達の喫茶店です。歌舞伎座と共にあると言っても過言ではないようなこの喫茶店は、楽屋への出前はもちろん、舞台の合間の休憩にも重宝されています。僕も、子役時代に先生に連れていってもらってから20年以上は通い続けていることになりますね。昔は紅茶しか飲めなかったのですが、現場で温かいコーヒーをいただくように

かうひいや カファブンナ|門脇 麦

 喫茶店に行くようになったのは、仕事を始めてからですね。空き時間を利用して行くんですが、知らない街でも「喫茶店」で検索をして探してしまいます。なんか都会的なカフェみたいなところがあんまり好きじゃなくて。どちらかというと、漢字で「珈琲」と書いてあるような喫茶店が好き。
〈カファブンナ〉は、事務所の社長が30年以上通っていると言って、連れてきてもらったのがきっかけで行くようになったとっておきのお店なん

想像を超える潤いに心奪われるブランデーケーキ。|師岡とおる

 おいしいモノ好きの飲み仲間の友人が、手みやげで持ってきてくれたのが出会いでした。ブランデーケーキと聞いて、なんとなく想像がつくなぁと、正直、ちょっと侮っていたんです。が、一口食べて衝撃が走りました。潤いがハンパない! 想像を超えた潤いが口の中を襲ってきて、ものすごくしっとりしているのに、口の中でほどけるように軽やか。もう、フワッフワの布団みたいで、この上で寝たいとさえ思いました。これはきっと、銀

身だしなみの道具。|吉田昌太郎

 ここに並ぶのは、僕がヨーロッパに買い付けに行くときに旅行鞄に必ず入れているトラベルグッズの中身です。道中で新しいものを入れたり、余計だなと思うものを省いたりしながら、今のラインナップに落ち着きました。15年近く変わっていませんし、特別なものもありません。特にこだわりはないが、たまたま手に取り、毛の硬さや磨き心地が気に入った歯ブラシや〈ジョンソン・エンド・ジョンソン〉のデンタルフロス。かみそりはホ

The Butterfly Dream|塩田千春

 1972年大阪生まれ、ベルリンを拠点に制作をする塩田千春(1972〜)。展示空間に大量の糸を張り巡らせる大規模なインスタレーションを一度見てしまうと、その圧倒的な存在感が頭に焼き付いて消えることはありません。この作品は、人が横たわるベッドに白い糸が無数に絡みつき、いまにもサナギになる寸前。そして、面白いのが題名です。バタフライ・ドリーム=蝶の夢。これはちょうど、「胡蝶の夢」という荘子の有名な説話