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薪ストーブ

曾祖母の暮らした家を“素材”として自由に使う。

 自分にとって世の中のものはすべて“素材”。家について聞く中で、そんな話を始めたアーティストの岡本亮さん。ここ数年は骨董に溶岩や動物の骨、季節の植物などの自然物を組み合わせた立体作品を発表していて、その延長で家も素材に見えているようだ。もちろん、作品に選ぶ素材は「鳥肌が立つほどのもの」で、家から受ける刺激はそこまで強くはないが、材料を見ればアイデアが浮かぶし、それを実行したくなる。その結果がこの空

文化財ではなく、文化として受け継ぐ、明るく軽やかな茅葺きの家。

 陶芸家の十場天伸さんは、この茅葺きの家で育った。神戸市は淡河町、里山の尾根筋に立つ古民家で、十場さんが中学に上がる頃、庭に両親が新しい家を建ててからは大きな物置のようになっていたという。
 高校で地元を離れ、島根で民藝とスリップウェアに出会った十場さんは、10代の半ばで陶芸家になることを決意する。卒業後、京都で技術を学び、独立独歩、さて、どこに窯を築こうかというとき、実家から「茅葺きの家は、潰そ

Selfbuild|家族がその時々に必要とする空間を、 自分の力と速度でつくり続けながら、住む。

無駄のない住空間。そんな言葉がふさわしいのは、実は一見モノが多いようにも見えるこんな家なのではないか。始めに大きな箱を準備し、家族や生活の変化に合わせ、自分の手で必要な空間をつくってきた、川畑健一郎さんの住まい。そのセルフビルドの極意とは。

 Playmountainの家具製作などを初期より手がけ、現在は、インテリア設計や、家具のデザイン・製作などを行う川畑健一郎さん。彼が実家のある鹿児島に工房

直径7.2m。移設、改装、増築して暮らす、サイロの家。

 なんと、サイロに住んでいる。もう少し正確に言うと、不用になったスチールサイロの上部を6mほどカットし、クレーンで移設、その中を改装して住んでいる。
 北海道東部、酪農の町として知られる野付郡別海町。この家の主、渡辺北斗さんも酪農家で、乳牛を160頭ほど扱うウルリー牧場を営んでいる。サイロとは、家畜の飼料を保存する貯蔵庫のこと。牛の場合、大量の牧草を発酵させ、収蔵をしておかなければならず、30年ほ

なぜ人は「最果ての地」へ向かうのか?

米・アラスカ州に魅せられた写真家・石塚元太良と編集者・井出幸亮がアラスカガイド『アラスカへ行きたい』を出版。その刊行を記念して、同じく写真家と編集者のコンビで本を作るチームであり、アラスカ経験もある野川かさねと小林百合子がその「最果ての地」の魅力を語った(石塚はアラスカ滞在中のため、Skypeで参加)。

しらびそ小屋

「山小屋デビューしたいけど、どこに泊まったら……」とお悩みの方は、迷わずここへ。針葉樹林に囲まれた、静かな森の中。小さな池のほとりに佇むその姿にきゅんとしない人はいません。薪ストーブを囲んで飲むコーヒー、窓辺に遊びに来るリスや野鳥、みんなが「お父さん」と慕う小屋番。ゆっくりと「森の時間」を過ごすためだけに訪れたい、名山小屋です。

「“バリアアリー”でたくましく成長」

 林業再生で全国から注目を集めている西粟倉村に、隣接する美作市上山からこの春に引っ越してきた井筒さん一家。住むのは、築100年の古民家。
「前の家も古民家で、寒いし段差は多いし、子どもには向かないかなと最初は心配でしたが意外と平気。段差も上手に下りていたし、薪ストーブともちゃんと距離をとっていて。今回の家には五右衛門風呂があり、薪で2時間かけてお湯を沸かします。バリアフリーという言葉がありますが、

中央アルプスの麓 に建てた山小屋風の家と、ガラス工房。

「300以上の土地を探し回って、ようやく見つけたのが、この場所です」
 吹きガラス工房〈スタジオプレパ〉の平勝久さんと瑞穂さんが工房と自宅を建てたのは、長野県南部の中川村。360度どこを見てもアルプスの山と広い空。古い梨畑が広がるのどかな環境だが、車なら名古屋から1時間、新宿から2時間という便利な場所でもある。 
 2人がこの土地を選んだのは6年前。
「僕たちが作っているのは、1100℃以上の溶解