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1969年

毎朝奏でる、シンプルで単純な作業。|中島ノブユキ

「カシャン」。中島ノブユキさんの朝の食卓に、バネが跳ねる優しい音が響く。奥さんが準備する目玉焼きの香ばしい香りがキッチンに立ちこめる頃、食卓では中島さんが長年愛用のポップアップトースターに食パンをセット。「この〈エレクトロラックス〉のトースターは、10年以上使い続けているもの。火力はずいぶん弱まり、調節ツマミはここ何年もMAXのまま。食パンを押し上げるバネの力もすっかりも弱々しくなって……。でもこ

ロックンロールは決して死なない、そして変わらない

数々の荒波を乗り越え、今年結成から25周年を迎えるフラワーカンパニーズ。ある時は、メジャーレーベルを離れ自主レーベルから作品を発表。また、現在でも機材用のバンにメンバーも乗り込み、年間100本近いライブを実践するなど、さまざまな苦節を迎えてもなお、ロックンロールな姿勢を貫き続ける。そんなバンドを聴き続けているのが宮藤官九郎。フロントマンの鈴木圭介と、これまでの道のりを振り返ってもらった。

五木田智央のモノクローム絵画が生まれる場。|五木田智央

 美術館では初めての個展を開いている五木田智央。展示する作品を美術館へと送り出したスタジオには画材やピアノやレコードや、そのほかいろんなものが置かれている。個展は新作を含むミッドキャリア・レトロスペクティブ。約10年前、イラストレーター、デザイナーから画家に転向した時期からあとの作品が中心だ。「10年前のこともつい最近のことのように思えるけど、この個展のための新作を描いていて初めて味わった感覚もあ

トラットリア・ヨシダの「ロサマリーナとトロペア 赤玉葱の旨辛トマト〈フジッリ〉」|アンドレア・ポンピリオ

 イタリア料理といえばパスタに、ピッツァに、プロシュートなど。どちらかといえば辛いものとは縁遠いイメージ。東京とイタリアを行き来しながら育ったアンドレア・ポンピリオさんが食べてきた料理も、辛くない北部のものが中心だった。
「おばあちゃんがいるボローニャの料理が、僕の故郷の味。チーズを基調にしたまろやかな味つけのものが中心です。ボロネーゼソース発祥の地で、よく食卓に上がるんだけど、いつの頃からか、そ

スパイクと川内倫子の接点が創り出すもの。|スパイク・ジョーンズ

 目に見えない相手に恋をしてしまった男性の想いは、スクリーンのこちら側に確実な痛みとして伝わってくる。「『her/世界でひとつの彼女』はラブストーリーなので、川内倫子さんの自然で女性的な資質を取り入れたかった。撮影監督のホイテ・ヴァン・ホイテマと組んだのも、倫子さんの写真が持つ繊細さと同じものを彼に感じたから」。対談中に2人で一緒に写真を撮り、iPhoneでヴァン・ホイテマに送信していた。「彼は今

Suzuki Hustler

ハスラーとは、本来「やり手」とか「活動家」という意味なのですが、メーカーとしては同社の人気オフロードバイク「TS250」(1969年)の愛称から引用したそうです。普段は街乗り、週末には友達や家族と郊外にピクニック。そんな用途にピッタリのクルマです。また、優れた燃費や豊富な収納は、ドル箱モデル「ワゴンR」とほぼ同じ。アプローチアングル(前輪の乗り越え角度)は「ワゴンR」比で+3度、ディパーチャーアン