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2017年

現代アートから見えてくる、オルタナティブな資本主義の可能性。|長谷川 新 ●インディペンデントキュレーター

『キャンディの“贈与”によって新陳代謝を繰り返すポスト・ミニマリズムの代表的作品。』
自身とパートナーの体重を合わせた重さと同じだけのキャンディが展示され、鑑賞者は自由にそれを持ち帰れる彫刻作品。キャンディは常に補充されるため外見は変わらずとも新陳代謝を起こすように作品は入れ替わる。「愛情さえも商品化されて流通する現代社会の中で、作品の売買ではない純粋な贈与の関係を美術館の中に作り出している。商品

【話題の本】レティシア・コロンバニの2作目『彼女たちの部屋』邦訳版が近日発売。

 フランスで100万部を超えるベストセラーとなり、折しもその頃世界的に拡散した「#MeToo運動」の中で、フェミニズム小説としても高い評価を受け、その後日本でも出版され話題となった『三つ編み』の作者レティシア・コロンバニの待望の新刊『彼女たちの部屋』の日本語版が間もなく刊行される。コロンバニは、それまでもオドレイ・トトゥ主演の『愛してる、愛してない…』などの映画監督や女優として活躍していたが、初め

【我々は、驚きたかった。】映画と料理が好きな国を取りあげないわけにはいかない。

 韓国と日本の関係。前から微妙だとは思っていたが、どんどんお互いボタンをかけ違えているような昨今、アカデミーで4冠を制した『パラサイト』が当たっている。けっこう質の高い韓国映画でも、最近日本ではパッとしない傾向だったが、本気でおもしろいものにはちゃんと日本人も飛びつくことがわかって嬉しい。なにしろ私は韓国映画と韓国料理が大好きなのである。映画と料理が好きな国を嫌いになれるわけがない。それでも長らく