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1975年

元シリア兵が見つめる、 創造と破壊、希望と地獄。

ベイルートは今でこそ、近代建築が立ち並び、中東のパリといわれていますが、1975年から90年まで長い内戦が繰り広げられていました。そこで同じく内戦を経験したシリア人移民や難民の労働者たちが、建築ブームに沸く海岸沿いで劣悪な環境で働いています。亡命した元シリア兵の監督(*1)がその事実と向き合ったドキュメンタリーです。

お金のいらない時代が やってくるとしたら。| 伊藤直樹×山口揚平

僕たちの会社ではデジタルを使って人の体験をデザインします。「未来の体験を社会にインストールする」ことが社是なんです。シェアリングエコノミー(*1)が進む世の中でモノや情報をやりとりするとき、分散型でそれぞれ台帳管理ができて、セキュリティを保ちながらP2P(*2)通信が可能なブロックチェーンは革命的だと思いました。社会で動かすものを実際につくるという意味で、自分たちでゼロからビジネスモデルを考え、デ

「アーディザナル」とはクラフツマンシップに根ざしたもの。

初の「アーティザナル」メンズショーの発表とともにローンチされた、メゾン マルジェラが発信するPodcast。
'THE MEMORY OF...With John Galliano'と題したこのPodcastシリーズより、本誌では掲載しきれなかった、ジョン・ガリアーノが語る「アーティザナル」メンズコレクションのエピソードの和訳全文を掲載。

'THE MEMORY OF...With John G

ジョージ・ネルソン|出会ったらマストバイな超稀少ヴィンテージプロダクト。

1950年、雑誌『HOLIDAY』の企画で建設された家のためにネルソンがデザインした照明。77年に商品化されたが、数年で生産中止となった幻のアイテム。可動式のシンプルなシェードが、空間に柔らかな光の表情を作り出す逸品だ。写真のブラック塗装タイプのほか、クローム、真鍮ポリッシュと3タイプ展開されていた。

I am here for you (t-shirt) (2017)| アントワーヌ・カタラ

BRUTUS読者のなかにはきっと、Tシャツフリークの方もたくさんいるでしょう。シリコン製のこのTシャツ、欲しくありませんか。欲しいですよね。ちなみに、絵文字のようなPepper君のような顔の部分は空気で膨らんだりしぼんだりします。たまりませんね〜。さて、Tシャツの生みの親は1975年生まれ、ニューヨークを拠点に活動するアントワーヌ・カタラ氏。ポスト・インターネットエイジの寵児として、大活躍中のアー

ハゲとグルメ。

俺のサロンのある東京・神田といえば、江戸の昔から食通が集まる場所。それは今も変わらない。名店、老舗から、立ち食いやソウルフード、ジャンクフードまで、ありとあらゆる食欲を満たすグルメな場所である。特に、カレーは激選区と言われ、俺の仲間内のカメラマンやスタイリストが集まると、どこのカレーが一番旨いかで、あわや取っ組み合いになるほどの論争が始まることもしばしば。だが、しばし、彼らの頭は満たされていないよ

時を経ても色褪せない、ある活動家の遺稿。

日米安保条約改定やベトナム戦争激化のさなか。1970年、学生運動に没頭する若者たちが創業したのが〈模索舎〉だ。ゆえに社会主義やアナーキズムなどの政治・思想系の書物が棚を埋め、加えてサブカルチャー本や漫画、ミニコミやZINEも豊富に取り揃う。

共同運営者の榎本智至さんの2018年の一冊『[新版]黙って野たれ死ぬな』は1975年、29歳で焼身決起した船本洲治の遺稿集だ。「東京・山谷や大阪・釜ヶ崎で日

闇を塗り込め、光を描く。 墨の濃淡が新しい世界を創り出す。

森泉岳土ほど、漫画の道具と描き方を説明し続け、説明され続ける漫画家もそういないだろう。水と墨と爪楊枝と割り箸。知っている材料を使って見たことのない景色を描くその方法は、水彩紙に写した下絵を水でなぞることから始まる。紙の上で揺れる水に墨を垂らしたら、爪楊枝や割り箸を当て線を描き込んでいく。気の遠くなるような時間をかけるこの工程を経て、絵はPCに取り込まれる。この時点では多くの絵がパーツごとにバラけて