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いつまでも

町屋良平『1R1分34秒』のぼく

名前:町屋良平『1R1分34秒』のぼく

症状:なにがわかる。おまえになにが?(中略)ワンツーを打てないボクサーのなにが? いつまでも右ストレートに脅威のないボクサーでいるぐらいなら、死んだほうがいい。

備考:自分の弱さ、その人生に厭きていたプロボクサーの主人公。駆け出しのトレーナーとの日々が心身を、世界を変えていく。2019年、芥川賞受賞作。新潮社/1,200円。

アマ・ダブラム紀行。

いったいこんなところで何をしているのだろう。足を止めるとそんな事ばかり考えてしまう。標高6500m、全てが凍る極寒の世界。真っ暗な闇の中、僕は命さえ落としかねない垂直の氷壁に必死でしがみついていた。極端に薄くなった空気が肺を握り潰し、ほとんど呼吸が出来ない。上を見上げると氷の壁はどこまでも続き、その先は暗闇に消えている。それでも、その向こう側に必ずある頂を目指し、ヘッドライトの光を頼りに弱々しい足

歴史、グルメ、アイヌ文化、“全部盛り”冒険活劇。ゴールデンカムイ

週刊ヤングジャンプ連載中で、単行本は既刊16巻、累計900万部を突破した大人気漫画が原作。スリリングなアクションと数々の謎を軸に、アイヌ文化、歴史、狩猟、グルメ、変態(!)などの、多彩な要素が入り乱れる“和風闇鍋ウエスタン”。
 
明治時代後期の北海道。激闘の日露戦争での戦いぶりから“不死身の杉元”との異名を持つ元陸軍兵の杉元佐一は、ある目的を果たすために一攫千金を目論み砂金を採っていた。ある日、

時空を超える、イケムラレイコの世界。

絵画や彫刻、版画、写真など多様なメディアをもって生み出される彼女の世界観は、絵本のように温かく幻想的でありながら、どこか恐ろしくもあり、いつまでも胸にじんわりと響いて奥深い。1970年代にスペインへ渡り、スイスを経たのち、ドイツを拠点に40年来活動を続けてきたアーティスト、イケムラレイコの大規模な展覧会『イケムラレイコ 土と星 Our Planet』が、いま国立新美術館で開かれている。

「展覧会

機械で淹れても印象に残るものを。

尾道に行けば必ず寄るというオオヤさんのお気に入りの店。ベースはフレンチと言えないこともないけれど、レバノン料理だったり北タイの料理だったり、なにか閃くものがあれば取り込んでいくので、なかなか一言では言い切れないメニューである。でも自然派ワインとともに楽しむには、ちょっと異国のスパイスが香るこれらの料理はとても合う。ワインがあればコーヒーは要らないんじゃないかと、オオヤさんまでもが言う店には、どんな

少年時代の瑞々しい夏が蘇る。アニメーション映画『ペンギン・ハイウェイ』。

子供の頃に経験した夏っぽいイメージは、いつまでも脳裏に焼き付き、何かの瞬間にものすごい速さで蘇ったりする。まさにそんな夏のまぶしさをギュッと詰め込んだのが、アニメーション映画『ペンギン・ハイウェイ』だ。29歳という若さで本作に挑んだ石田祐康監督は、疾走感のある独自のアニメーション作品を高校時代から発表してきた注目の存在。女優の蒼井優が、物語のキーパーソンとなる“お姉さん”の声を務め、作品の魅力を深

テーマ〈続々々々・蚊帳の外〉

やつい ミュージシャンは結婚するとお客さんが減るっていう話を聞きますよね。だから60歳を過ぎているような大御所でさえ、結婚していないっていうテンションなんですって。でも、どう考えてもしてるじゃないですか。
宮沢 しているよなあ。いつまでも若い感じがするけど、孫がいると思うよ。孫を探そう。闇雲に街に出て探そう。
やつい サザンとかは特殊な例ですよね。奥さんがバンドの中にいるから。
宮沢 『赤頭巾ちゃ

【美青年と混ざる世界】イスラエルとカンボジアを一晩で……。

 ミャンマー料理屋のインテリおかみに前回教わった、納豆にニンニクを混ぜ唐辛子をかけて混ぜちらかす、という食べ方、それは、ニンニクの臭さと納豆の臭さが殴り合いの喧嘩をした後に仲直りしたような、独特な風味であって、それにドはまりし、もはや、ニンニクなければ納豆は食わぬ、という境地に至った松尾は、今回も日本にいながら食で世界旅行をしております。
「次は、イスラエル料理を食べましょう」と社長は言う。
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