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2016年

[話題の演劇] 演劇がコラージュ作家に与えたもの。『消しゴム山』

「Summer Fiction」などの代表作で知られ、コラージュの手法を拡張し続ける金氏徹平は、岡田利規との演劇『消しゴム山』の準備中。佳境を迎えてもなお最終形は見えず。「物のための舞台。非常にわかりにくいことをやろうとしています」。2011年、同氏との初の共作が転機となり、演者や言葉、照明の技術、劇場空間の仕組みまで、コラージュの素材が一気に広がった。とはいえ「演劇で得たものを彫刻にどう戻すかに

日生劇場でジャニーさんと交わしたフツーの会話。

ジャニーさんことジャニー喜多川社長の訃報が届きました。僕にとって、最初に好きになったアイドルは、小学1年生の春、デビューした直後の田原俊彦さん。以降、ジャニーズ・アイドルが連打し続けたハイクオリティな楽曲ときらめくパフォーマンスに夢中に。特に1985年12月に登場した本格派・少年隊と、87年夏、ローラースケートに乗って颯爽と現れた光GENJIの2組は、今も日本芸能音楽の最高峰だと信じてやみません。

“演じること”の意外なリラックス効果?

 映画『よこがお』では、不条理な現実に巻き込まれ転落していく女性を演じている筒井真理子。役者として着実にキャリアを積み上げてきた彼女にとって、今、“演じること”が一番のストレス発散なのだという。「この仕事は、時に優しい母親にもなれれば、時に凶悪殺人犯にもなれる。日常生活では誰しも、“立場”や“自分”に縛られて仮面をつけなければいけない時があると思いますが、その仮面を思いっきり取り払って、自分以外の

新型Z4が2年ぶりに刷新。黄金比で走りの世界観が一つ前へ。

 約2年ぶりの復活を果たしたZ4。本作、これまでの同シリーズモデルと大きく異なるのはトヨタと共同で造られている点です。共同化することで様々なスケールメリットが生まれますが、BMWが受ける恩恵で一番大きかったものは意外にも走りに関わる部分です。BMWといえばその走りに定評があり、指標とされるブランドですから「?」と思うのは当然かもしれません。ですが、実際に開発の際、トヨタ側がこだわったのはホイールべ

機能+生産背景にもこだわった 環境配慮スニーカーの先駆け。

自社の環境再生プログラム“リユースシュープロジェクト”から生まれた「コンシダードブーツ」。自然素材を編み込んだウーブンをシューズに採用するという他に類を見ないアイデアに心を打たれた人も多い。リサイクル性と環境への負荷を削減するように作られ、生産の無駄を極力省き、リサイクルの障害となる接着剤の使用量を減少させて作っていたのも特筆すべき点。

進化し続けるシューズテクノロジーのいま。

複雑な形状の立体物を短時間、低コストで作製できることから、医療や建築、工業の現場で、主に試作品を作るために活用されてきた3Dプリント技術。プリントに使われる樹脂の耐久性や強度が製品として使うレベルまで達したことから、3Dプリンターでミッドソールを作ったシューズが登場し始めた。
 
ニューバランスはいずれも極小ロットながら、2016年に「ザンテ ジェネレート」、2017年に「MS066」という3Dプ

美術家・やなぎみわが実験的に表現する、"人知を超えたもの"。

 1990年代から、商業空間で機械的に群れをなす女性たちを切り取った「エレベーター・ガール」や、様々な老女像を投影した「マイ・グランドマザーズ」など、神秘的でどこかミステリアスな魅力を孕む写真作品を発表してきた美術家・やなぎみわ。近年は演劇分野でも精力的に活動を続ける彼女の大規模回顧展『やなぎみわ展 神話機械』が、6月23日までアーツ前橋で開催中だ。

 今回やなぎが選んだモチーフは、"神話"と"

Rolls-Royce Dawn Black Badge

 高級車の代名詞的存在、ロールス・ロイス。そして、ドーン(始まり、兆し。または夜明け)と名づけられたこのブラック・バッジは新しい世代に向けたビスポークモデルです。ブラック・バッジとは、2016年に同社が導入した、選ばれた少数の顧客だけにフォーカスしたモデル。ほぼフルオーダーで、ほかには存在しない自分だけの一台が出来上がるのです。こうしたデザインアプローチやエンジニアリングは大衆車でも一部見受けられ

時代に反逆し続けたプリンスが教えてくれたこと。

 プリンスが2016年4月21日に亡くなって3年。誕生日が6月7日(生きていたら今年61歳)ということもあり、春には追悼イベント、セレブレーション、リリースが多くて。個人的トピックは、4月に一時は約40万円まで高騰した幻のカセットテープ『ヴェルサーチ・エクスペリエンス』がリリースされたこと(ライナーノーツは、僕が担当)。予約時点でほぼ完売の大人気で(もともとはショーのみで配布された非売品)。

 

ブレグジットにより変わりゆくロンドンのフォトドキュメンタリー。

2016年6月23日に行われた国民投票によって決まったイギリスのEU離脱、いわゆる“ブレグジット”は、いまだ行方がわからないまま英国内外に動揺をもたらし続けている。写真家・金玖美の写真集『EXIT』はEU拡大期の最中である2004年から2006年までと、EU離脱が決まった後の2016年、2017年に撮影した作品が収められている。