キーワード

2013年

井上 峻/変態を追い続けた男

念すべき100回を迎えた本連載ですが、区切りもいいため今回で最終回。ということで、ラストは変態を追い続けた著者自身が登場。2013年1月11日売り号から始まり、気づけば約6年。変態探しのため、新しい人と出会うたびに「変な趣味ありませんか? 変な知り合いいませんか?」という質問を、何人にしたんだろう……。出演者数の10倍以上はいるはず(1,000人以上!)。99人に取材してわかったことは、多くの変態

メイワル キワンブ ウォッシュド

今回、座談会にも登場した大西正紘さんがオーストラリア・メルボルンの〈The Premises〉、福岡の〈ハニー珈琲〉での修業を経て2013年に開業。「個人店でありながら、世界中からおいしいコーヒーを求めて訪れる人が絶えない。ケニアは果実のコク、ベリー系や桃を感じさせる甘さがある」(加藤)。目指すのは甘さと後口のきれいさ。プロバット社プロバトーネ5㎏で釜内の温度や上昇率を確認しながら釜内の豆の状態、

COFFEE UNIDOS (福岡/糸島)

糸島の人気アンテナショップの中にある〈Tana Cafe〉の姉妹店として2013年オープン。店主の田中裕之さんは、自宅の一角から焙煎を始め、同年から豆のダイレクトトレードを開始。以来毎年2月にエルサルバドルとニカラグアへ。生産者と一緒に農園を巡り、食卓を囲んで意見交換も。「彼らが一番いい豆を分けてくれるから。大切に焙煎しようという思いは強いです」。店内には試飲ボトルが並び、全種類の飲み比べができる

機械で淹れても印象に残るものを。

尾道に行けば必ず寄るというオオヤさんのお気に入りの店。ベースはフレンチと言えないこともないけれど、レバノン料理だったり北タイの料理だったり、なにか閃くものがあれば取り込んでいくので、なかなか一言では言い切れないメニューである。でも自然派ワインとともに楽しむには、ちょっと異国のスパイスが香るこれらの料理はとても合う。ワインがあればコーヒーは要らないんじゃないかと、オオヤさんまでもが言う店には、どんな

手回しでジャランジャラン。

各種イベント出店で注目を集める〈棒っこ〉のコーヒー。〈斎藤珈琲〉や〈FABcafé〉のスタッフでもあった石田沙恵子さんが、手回しの焙煎機で焙煎を始めたのは2013年。イベント以外ではInstagramで豆の受注販売だけだったが、この秋からいよいよ店舗販売もスタート。常時販売しているのは、確かな日用品を扱う〈パスキューアイランド〉。ここでは豆の販売に加えて、カウンターで〈棒っこ〉のコーヒーを飲むこと

札幌から発信する、 日本画の伝統と可能性。

昔の合戦絵と思いきや、よく見ると戦っているのは武士ではなくお菓子たち。2016年、札幌の地下通路を利用したギャラリースペースで展示された絵は「きのこたけのこ戦争」と呼ばれSNSで話題になった。ユーモラスだが、「見立て」という伝統的手法を踏まえて描かれた、れっきとした日本画だ。古典模写の授業で題材として取り上げた絵巻の面白さに気づき、「襖絵によく描かれる竹をタケノコのお菓子に置き換えたらどうなるかな

正解がないことが「正解」? ラーメンは多様性の時代へ。

ラーメンの街、札幌。今や味噌ラーメンだけが札幌の「正解」ではありません。近年は全国のトレンドを取り入れながら道産食材を使って表現したり、独自のアレンジを加える店が現れるなど、札幌のラーメンは日々進化。それを引っ張るのが20代〜40代前半の若手店主たちです。

弱冠27歳ながらアンテナ感度の高さで新風を起こす〈まるは〉長谷川凌真さん。“今”に満足せずストイックにブラッシュアップを続ける〈Lab Q〉

あのブランケットがハットに!

アメリカを代表する老舗ブランド〈ペンドルトン〉の、ブランケットに用いる伝統的な柄を使用して作られた〈サカイ〉のハット。春夏シーズンのランウェイで使用されたコーデュロイ生地をそのままハットに落としこんだ。ブリム部分に付けられたダブルネームのタグがアクセントになっている。全3色展開。各28,000円(サカイ☎03・6418・5977)

あまりにもヤバすぎて発禁状態? 衝撃の問題作、57年ぶりに復活!

日本を代表する小説家の一人として大江健三郎の名を挙げることに異論を差し挟む者はいないだろう。なにしろ日本人作家としては川端康成に続いてノーベル文学賞を受賞した人物なのだから。
 
受賞は1994年。理由は「詩的な想像力によって、現実と神話が密接に凝縮された想像世界を作り出し、読者の心に揺さぶりをかけるように現代人の苦境を浮き彫りにしている」から。しかしその前段に、猥雑な想像力によって禍々しい現実を