キーワード

ヨーロッパ

親から娘へ、そして孫へと受け継がれる、イームズのインテリアたち。|大坪洋介(ONE O LTD マネージング・ディレクター)

ロサンゼルスで長く仕事をしていた大坪洋介さん。イームズの家具に興味を持ったのは70年代。当時のアメリカでイームズは知る人ぞ知る存在だったが、彼のデザイン哲学に惹かれたという。4年前に購入した築四十数年の自宅に並ぶ家具は、ロサンゼルスからコンテナで日本に持ち帰ったものばかりだ。一度気に入って手に入れたものは一生使い続けたい。それが大坪さんの信条だ。

イームズのストレージは、70年代後半に仕事相手の

Beach House(1995)|ルバイナ・ヒミッド

ヨーロッパなんかでは、ビーチ沿いに木製の小屋のようなものをよく見かけます。白や黄色、ピンクなどのパステルカラーで塗られたりしちゃって、おしゃれなんですよね。バカンスの象徴みたいにして、夏の太陽の下でキラキラして見えちゃう。機能は物置だったり、小休憩所だったり、別荘だったりする、そんな「ビーチハウス」ですが、浜辺にある小屋といったら「海の家」が真っ先に思い浮かぶはずで、悔しいかな、どうも日本人には馴

スポーツという枠があり、人間の普遍は可視化された。

五輪3連覇、国際試合13年無敗、哲学とプーシキンを愛読。ロシアの偉大なレスラー、アレクサンドル・カレリンは、かつてそんなコメントを残したという。スポーツは肉体を酷使する。ゆえに言葉を求めるのだと。それを丁寧に紡いだ本は、時にスポーツの芯まで届く。読まないのは損だ。硬骨のスポーツライター、藤島大さんが案内する。


スポーツの名著。こう呼び得る一冊には、いくつかの前提があるという。まずは書き手の愛。

かつて、カウンターカルチャーを担った詩人たち。

アメリカに端を発する、1950年代の後半にあった、ジャック・ケルアック、ウィリアム・バロウズ、アレン・ギンズバーグ、ゲイリー・スナイダーなどの詩人を中心とした、ビート・ジェネレーション(現在の社会体制に反逆し、アートや文学で、人間性の解放を目指し、それに伴ったコミューン活動の総称)。それが日本で、狂乱の文化となったのは、10年後の60年代後半になる頃だ。

映画と文学の中間域を生み出した “暴走爺”が齢79歳にて再覚醒。

1950〜60年代、わが国のフランス映画ファンに符丁として、「アラン」と問いかけたとする。おそらく大半が(特に女性はためらいなく)影のある超美男俳優の「ドロン」と答え、映画監督の「レネ」と答えるのはよほどのマニアであったろう。さらに「ロブ=グリエ」となると皆無に近かったにちがいない。

アラン・ロブ=グリエが映画界と関係ができたのは、彼が脚本を書き、それをアラン・レネが監督した『去年マリエンバート

元祖ロリコン小説の作家、 実は言語との情事に興奮する変態か。

ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の映画『ブレードランナー2049』と宇多田ヒカルの最新アルバム『初恋』にはひそかな共通点がある。どちらもナボコフの小説『淡い焔』を参照しているのだ。ヴィルヌーヴは主題を暗示すべくダイレクトに引用し、宇多田は行き詰まりを打開しようと原書をめくってヒントを探した(一時はふさわしい言葉が思い浮かばず、作中の一節を朗読しようと考えたらしい)。

ヴィルヌーヴや宇多田を魅了したこの小

数学の見方を 変えてくれる本│選者 森田真生(数学者)

数学が苦手という人は少なくないが、森田真生さんの『数学する身体』を読むと、数に親しみ、苦手だった数学や数学に情熱を注いだ学者たちの声に耳を傾けてみたくなる。森田さんに、数学の魅力を教わった。

 数学って、危険な学問だと思うんです。数学的な思考というのは、前提の部分で意味不明な非現実性が入ってくる。不合理な設定を置くことで、初めて厳密な思考が成り立つ学問だからです。例えば、幾何学の場合だと、幅のな