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山本貴光 × 佐藤亜沙美|本と読み手との対話を追って、マルジナリアの世界へ。

常軌を逸した本読みとして知られる著者は本に書き込みをするマルジナリアンでもあった。夏目漱石、石井桃子、デリダに著者自身によるものまで、本に施された魔改造の軌跡をたっぷり収録。軽やかな優しさをまとった文章と、不思議がまぶされたビジュアルが目に楽しい。『本の雑誌』連載の単行本化第1弾。本の雑誌社/2,000円。

生と死に敏感な時代に、アートができること。 宮島達男

 現代美術家の宮島達男が表現し続けるのは「生と死」。その真骨頂と言える作品が、東日本大震災を機に生まれた「時の海−東北」だ。巨大なプールにLEDカウンターが置かれ、たゆたう水面で9から1までの数字が絶えず表示される。制作には震災で家族を亡くした遺族や東北の子供たちも参加し、2016年からプロジェクトとして成長してきた。震災から10年が経つ今、宮島は何を考えるのか。

「時が経てば、どうしても記憶は

アジア、アフリカ、南米、知られざる音楽を語り尽くす。

ネットの発達や音楽制作機器の一般化、そしてDiploなどの目利きDJによる“発掘”を通して、局地的に楽しまれてきたダンスビートが新しいジャンルとして世界に広がり、ムーブメントを起こしている。ここではインドネシアのファンコットと出会い、アルバム『Enak Dealer』を日本でリリースした高野政所氏、アフリカのダンスビートを探り、DJとしてフロアを沸かせるHiro “BINGO” Watanabe氏

【7月18日公開】映画監督アナ・ルイーザ・アゼヴェードに聞いた、言葉の力。|『ぶあいそうな手紙』

 ブラジル南部のポルトアレグレ。ヨーロッパからの移民が多く、隣国ウルグアイ、アルゼンチンからも多くの人がやってきて、豊かなミックスカルチャーを形成している場所だ。そんなポルトアレグレからやってきた一本の映画の主役は、78歳の独居老人エルネスト。彼が23歳のブラジル娘ビアと出会い、手紙や対話、文学など、様々な“言葉”をやりとりする中で、互いに“生きる”ための一歩を踏み出す。なんとも心温まる映画だ。