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アンビエント

ブライアン・イーノが語る、映画音楽の作り方。

自身が手がけた300曲近い映画音楽の中から厳選され、さらに細かく編集作業が加えられたという全17曲。デレク・ジャーマン監督『セバスチャン』(1976年)やミケランジェロ・アントニオーニ『愛のめぐりあい』(95年)から、マイケル・マン監督『ヒート』(95年)やデヴィッド・リンチ監督『デューン/砂の惑星』(84年)などハリウッド作品まで。「意外とスムーズに聴けたって? それはよかった。自分の記憶が入っ

バッハから現代までの流れが、ザックリわかる相関図。

 今年のアカデミー賞作曲賞を受賞したのは『JOKER』のサントラを手がけた、作曲家でチェリストのグドナドッティルだった。彼女はアイスランドのエレクトロニカバンドmúmのメンバー。アイスランドといえば、ヨハンソン、シグルズソン、フラームが電子音楽制作で養った独自の世界観を切り開いた。近年クラシック界ともシンクロするアルナルズなども、活躍の場を拡大している。その音楽性を辿ると、ショパンやバッハら西洋の

【話題の場所】下北沢の夜遊びで、じっくりいい音楽を堪能。

 イギリスのタイムアウト誌が毎年発表する「Time Out Index 2019」で、「世界で最もクールな街」の第2位に選出された下北沢。劇場やライブハウス、古着店の街として、若いカルチャーを育んできた場所だ。駅前の再開発に続き、今年中には路線跡地に商業施設がオープンするなど、街並みが一変。環境の変化やタイムアウト誌での選出に一番驚かされているのは、当の下北のバンドマンや役者たちかも。時代は変わる

【話題の音楽】マニアック志向のまま、ポップにハジけた雨のパレード。

 1月にリリースされた、雨のパレードの4枚目のフルアルバム『BORDERLESS』が、好調なチャートアクションを見せている。メンバーチェンジを経て、3人組となってから初めてとなるアルバムには、タイトル曲をはじめ5曲に共同プロデューサーとして蔦谷好位置が招かれている。
 昨年末に先行して発表された「惑星 STRaNdING」は、ヒップホップグループのDos Monosを招き、アンビエントと静寂をたっ

名古屋という名の小宇宙。文・吉川トリコ

昔から言われていることだが、名古屋の子どもは名古屋の外に出ない。「名古屋の外に出る」という発想そのものがすこんと抜け落ちている。私の出身高校はそこそこの進学校だったのだが、大半は地元の大学に進学し、中には東京や関西の大学に進学する子もいないでもなかったけれど何年かするとそのほとんどが戻ってきた。就職試験の際、名古屋の企業は地元出身の人間を優遇すると聞いたこともある。
 
まわりを見渡せば、地元で進

脳と体をほぐす、“周波数マッサージ”。|櫻木大悟(D.A.N.)

 モーリッツ・フォン・オズワルド・トリオの『ヴァーティカル・アセント』(20
09年)が発表された時、DJのリカルド・ヴィラロボスがこの作品を“周波数によるマッサージ(原文はFrequency Massages)”と評したんです。脳と心に施術してくれる音楽。医学にも正式にそういう療法があるみたいですが、一種の音楽ジャンルとして捉えているのが、すごくおもろいと思ったんです。細かく聴けば、複雑なリズム

現実から逃避するために、真正面から音楽と向き合う。|Oneohtrix Point Never

 普段はNYに住んで活動しているんだけど、やっぱりクレイジーな街だと思う。昔から変わらないと思うけど、新しい音楽が次々と生まれてくるし、情報が氾濫していて。少し生活環境を変えようと思って、新しいアルバム制作のために、西マサチューセッツに1ヵ月間家を借りることにしたんだ。もともと僕の生まれた場所で、自然が多く、本当に落ち着く環境だった。でも、本当に田舎で、よそから引っ越してきた人が珍しいみたいでさ。

イーノ・ハイドが2枚連続でアルバム発表。豪快な制作秘話を公開。

1970年代にシンセサイザー奏者としてキャリアをスタートさせたブライアン・イーノ。アンビエントミュージックを確立し、デヴィッド・バーンとアフリカ音楽を探求。プロデューサーとして参加したデヴィッド・ボウイのベルリン3部作など、イーノが取り組んできたプロジェクトは常に前例がないため、誰もが発表当初は“実験的”と評するが、後にポップフィールドにおいて定番となる音楽が多い。2000年以降アート色の強いプロ