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コルビュジエ

都市の家に、洞窟のような安心感と悦楽を。|【北嶺町の家/竣工1971年】室伏次郎

「20代の頃から、中世のロマネスク教会に憧れていた。人の力で石を積んでつくられた教会は、規模も空間のスケールも穏やかで、あの温かさや安心感が都市の家には必要だと感じていたんです」

 建築家の室伏次郎さんによる自邸〈北嶺町の家〉は、1971年に竣工した都市型住宅である。室伏さんの師は日本を代表するモダニズム建築の実践者、坂倉準三。そのアトリエから独立して1年後に発表したデビュー作だ。東京都大田区に

名建築家の考えた、革新的なキッチン。

「住宅は住むための機械である」という名言を残した近代建築の巨匠、ル・コルビュジエは「台所は神殿とはいわないまでも、家の中で最も重要な場所の一つだ。台所も居間も人が生活する場所であるから」とも著した。「名だたる建築家が設計した住宅は、作品として意匠や構成が注目されがちですが、キッチン空間もこだわりの結晶です」と建築史家の須崎文代さんはいう。

 産業革命以降、手作業を機械装置に置き換える機械化の波が

チキンハウス | 吉田研介

「この家は、きちんと片づいている景色がいちばんいい。こうして椅子に座って眺めるとなおさらいい」「15年前、コルビュジエの〈母の家〉を見に行ったのだけれど、私の家の方が断然いいなと、心からそう思ったんですよね」
 
次から次へと、衒いのない言葉があふれ出す。吉田研介の自邸は、モダン住宅全盛の1975年、若手として頭角を現し始めていた吉田が37歳で建てた木造住宅だ。チキンハウスの意味は「拙宅」。欧米で

燭台切光忠とピエール・ジャンヌレ。

焼損という状態から美術品としての新たな評価を再び取り戻した《刀 燭台切光忠》。同じく、一度は失われたかと思われた価値が再発見された物語を持つ椅子があることをご存じだろうか。
 
椅子の作者、ピエール・ジャンヌレは1896年にスイスのジュネーヴで生まれた建築家。近代建築の祖であるル・コルビュジエのいとこにあたる。2人がともに携わったのが、1951年から始まった、インド・チャンディガールの都市計画だ。

Tabouret Berger|ベルジェ スツール (1953)

無垢の木が持つカタマリ感を残しつつも、愛らしくユーモラスにデザインされた小さなスツール。ル・コルビュジエらとともに数々の名作を手がけたシャルロット・ペリアンの、代表作の一つ。羊飼い(ベルジェ)が使う小椅子からヒントを得たというだけあって、腰を下ろした時の安定感が抜群。分厚い座面はなだらかにへこんでおり、尻への当たりも柔らかい。「シンプルな自然素材は、創造力をかきたてる」が口癖だったペリアンは、モダ

Pirkka Chair|ピルッカチェア (1955)

座ってよし、飾ってよし。アアルトやコルビュジエ、ミースなど多くの巨匠に師事したフィンランドの家具デザイナー、イルマリ・タピオヴァーラの名作。2枚の厚板をダボ組みで繋いだ座面と、小枝が広がるような脚のデザインが特徴。脚の付け根を枝分かれさせて3点で支えることにより、重量の負荷を分散させ、構造上の強度も高めている。コンパクトで軽量だが、座った時の安定感は見事。

209(1871)

この椅子がしばしば“コルビュジエ・チェア”と呼ばれるのは、モダニズム建築の巨匠、ル・コルビュジエが高く評価して、私的な空間や自作の建築で使っていたから。デザインしたのはミヒャエル・トーネットの息子のアウグスト・トーネットとされる。基本的な構造は214を踏襲しているが、アームを加えたことで快適さが増し、曲げ木のオーガニックな曲線美もいっそう映えている。