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ヒッチコック

立川志らく

洋画を落語に翻案する、立川志らくさんの「シネマ落語」。1995年からの演目はすでに70に上る。『タクシードライバー』は「人力車」に、『ゴースト/ニューヨークの幻』は「幽霊 江戸の幻」に。登場人物は八っつぁんや与太郎になる。何度も繰り返し観て物語を編むことになるから、自ずと好きな作品が選ばれる。
「芸術映画みたいな難しい作品は好きではない。王道といわれるものがいいですね。一番は『ゴッドファーザー』シ

 物語が始まると同時に、読者は一気に謎の真っただ中に放り込まれる。なぜ超大型巨人が現れたのか? 巨人たちの目的は何か? なぜ外の世界に興味を持つことはタブーなのか? エレンの父は何を知っていたのか?
 登場するキャラクターたちと一緒に、読者や観客をいきなり謎の渦中へと投げ出すストーリーテリングは、もちろん以前から存在する手法だ。アルフレッド・ヒッチコック監督の『北北西に進路を取れ』、『鳥』('63

チャイニーズガール、美的トラウマの波紋。

 自然引退したのか? と思われていたデイヴィッド・ボウイの一昨年の不意打ち的なアルバム・リリース(『ザ・ネクスト・デイ』)は嬉しい驚きでしたが、さらにリリース直前、リリース後と矢継ぎ早にネット配信されたPVにも驚かされました。特に「スターズ」における女優、ティルダ・スウィントンのあられもない胸はだけ演技に鬼気迫るものがあり、とんでもないものを見せられたと思わないでもなかったですが、彼女はポン・ジュ

自然史的に解剖されたプラダの世界。

 プラダの歴史を徹底解剖  そんなコンセプトで、この5月、ロンドンの百貨店ハロッズ・ナイツブリッジで『プラダスフィア』と題された展示が開催された。これまでファッションのみならず、アート、建築、映画を通じてそのビジョンを表現してきたミウッチャ・プラダの世界を、さながら自然史博物館のごとく「解剖」し展示するという大がかりな試みに挑戦したのは、約15年にわたりプラダの仕事をしてきたグラフィックデザイナー

カンヌで最高賞を受賞した監督は、どうやって女の欲望に迫ったのか?

青い髪の女エマに一目ぼれした高校生のアデル。2人のときめき、官能、そして絶望を、アブデラティフ・ケシシュ監督は『アデル、ブルーは熱い色』で鮮烈に映し出した。アデルとエマに扮したアデル・エグザルコプロス、レア・セドゥは、耳元で息遣いを感じるような生々しさで彼女たちの人生を再現。情熱的なセックスシーンの数々(その一シーンは、撮影に10日もの時間を費やしたとか)にも挑み、カンヌで審査委員長を務めたスティ

ハリウッドも絶賛する現代のヒッチコック。|ポン・ジュノ

 昨年7月、韓国・ソウルで映画『スノーピアサー』のワールドプレミアが行われた時のこと。出演するティルダ・スウィントンは、今回初めて自らの作品にハリウッド俳優を起用し、圧巻と言っていいSF作品を作り上げた監督のポン・ジュノを絶賛した。「彼はブロックバスターとアートを融合できる巨匠。まるで現代のアルフレッド・ヒッチコックだわ」。すると、彼は胸の下のあたりをさすりながらこう答えた。「うん、お腹が出てると