
シェーカー教徒の家具作り。
時は18世紀、アメリカ東海岸。シェーカーと呼ばれる人々が小さなコミュニティを形成していました。勤勉で実直な彼らが作り出す家具や小物は、その後多くの人々の心を捉えます。近代のデザイナーにも大きな影響を与えたシェーカー家具の魅力とは一体……?
時は18世紀、アメリカ東海岸。シェーカーと呼ばれる人々が小さなコミュニティを形成していました。勤勉で実直な彼らが作り出す家具や小物は、その後多くの人々の心を捉えます。近代のデザイナーにも大きな影響を与えたシェーカー家具の魅力とは一体……?
20世紀初頭から半ばにかけて、デンマークを中心に北欧は今では“名作椅子”と呼ばれる椅子の数々を生み出した。その多くは木の椅子でありデザイナーは自ら木工の技術を持った家具職人でもあった。コーア・クリントを筆頭にこの時代の代表的な作家を紹介する。
庶民のための家具を考え続けた巨匠ボーエ・モーエンセンの作。スペインの貴族階級が使っていた一枚革の木製椅子を、自宅用にリデザインした。大胆な革使いを美しいデザインとして成立させているのは、どっしり骨太な木製フレーム。サイドテーブルとして使えるほど幅が広いアームも、特徴の一つだ。木部と革との絶妙なバランスがラウンジチェアとしての素朴で力強い美しさを生み出している。
水平垂直に構成したフレームに、優しげなシェイプの背もたれ。素朴な佇まいのこの椅子は、定番志向の高まりとともに近年いっそう目にする機会が増えた。デザインしたのは、ハンス・J・ウェグナーと同じく1914年デンマーク生まれのボーエ・モーエンセン。デンマーク王立芸術アカデミーでコーア・クリントに学び、リデザインと機能主義を体得した彼は、クリントの設計事務所や、一般市民のために良質な家具を提供するF.D.B