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東京藝術大学

c-project

『ピタゴラスイッチ』や『ヘンテコノミクス』など、「新しい考え方」を提示し続ける佐藤雅彦。2011年9月、東京藝大大学院の佐藤雅彦研究室に入ってきた5期生を見ているうちに、ある無謀とも思える企てを思いつく。「このメンバーで新しい映画を作る。名付けてc-project」。cとはなんとカンヌ。映画とは何かを求め、カンヌ映画祭正式出品を目指した。そして2014年に『八芳園』、2018年には『どちらを』が、

五月人形がいらない。

昨年生まれた息子のために義理の母が五月人形を買ってくれるらしい。気持ちは嬉しいけどマンション住まいで飾る場所も片づけるところもないし、正直いらないです。お断りしてと嫁に話したら大喧嘩になりやむなく受け取ることに。イラついてます。毎年、兜を見るたびに怒りが湧きそう。別に断ってもよくないですか?(会社員/38歳/男)

“生”をリマインドしてくれる花。

「ずっと見ていると、同じ品種でも一つ一つに差があって、色や形はもちろん場所も咲き方も違う、時間によって光が変わることで見え方も変わることに気がついて。それが面白かったんですよね」
 
長く見つめることで、単なる「花」でしかないと思っていたものの、一つ一つの存在が、より深く見えてくる。撮り続けてきた花のシリーズを2017年に写真集『Étude』にまとめた鈴木さんにとって、その体験は「建物や静物を撮る

ナチ侵攻で霧散した、 欲情渦巻く幻想都市。

 フランツ・カフカの手紙や日記から娼婦の館通いやエロティックな妄想の記述は編者マックス・ブロートによって削除されていた。作曲家レオシュ・ヤナーチェクは若き愛人カミラとの愛の行為のさなかに天上に召された(噂)。ノーベル賞受賞の詩人ヤロスラフ・サイフェルトは、通りすがりの裏通りの家の窓のカーテンがあき、そしてにっこりほほえむ少女が白いブラウスを脱ぎすて誘惑のポーズをとる、この青春の一コマを人生最高の思

前妻を冥界送りに? B・フェリーの来日。

 2月14日、サウス・アフリカのケープ・タウンに始まったブライアン・フェリーのワールド・ツアーは、オーストラリア、ニュージーランドを経由して、アジア圏唯一となった日本公演は大阪、東京の2か所で3月11日・13日、そして、その後、ヨーロッパ、USAを巡り、9月5日、カナダはバンクーバーで終了する。半年以上の、まさに世界を巡る全45公演、普通に旅しても疲れ果てるはずだが、公演ごとに23曲を歌いながらの

日本人のプログレ愛、 そしてフェリー来日。

キング・クリムゾンはこのところ来日コンサートを全国津々浦々でおこない、プログレ・ファンにとってベンチャーズ化現象が話題だ。ロバート・フリップの元気なこと。ファン層は高齢化したが、英国プログレを支えてきたのはわが日本という自負が大枚をはたかせるのであろう。クリムゾン初来日公演(1981年)のときのパンフレットで、ロッキング・オンの渋谷陽一氏と対談したが、あれからもう40年近くなるのか……。パンフもど

遡ればシルクロード。

というか、やっぱり「真似」である。今この目で鑑賞できる古代の絵のネタ元は、その多くが、中国や朝鮮半島や東アジアから、仏教絵画や遣唐使のクチコミという形でインポートされたものだったりする。
 
約1300年前の白鳳時代に描かれた《高松塚古墳壁画》は、中国の唐時代に亡くなった貴人の墓の壁画に倣ったものらしい。群像で表された女性たちの顔や体つきも、カラフルな衣装と持ち物で死者の旅立ちを華やかに見送るスタ

救ってくれよ!

「そろそろ災いまみれの世が到来するけど、どうする?」という末法思想が蔓延した平安後期ならなおさらだ。貴族の間では、死後に極楽浄土へ導いてくれるとウワサの阿弥陀如来にすがる者が増え、阿弥陀が信者を迎えに来る来迎図や仏像を作ることが大流行。後の鎌倉時代には、《阿弥陀二十五菩薩来迎図》《山越阿弥陀図》という劇的お迎えシーンも描かれ、死後の世界を恐れる民衆の救いとなった。
 
さて、末法思想の不安とは裏腹

盛って描くかリアルを残すか、 男たちの顔面決戦。

平安時代、礼拝や尊崇の対象として描かれたのが貴人や高僧の肖像画。やがて写実的な墨描きポートレート「似せ絵」を経て、中世には天皇や武士など権力者の肖像が描かれ始めた。
 時の大物の絵とあらば、求められたのはリアルな姿より、本人や発注者にとっての理想像だろう。抑えた表現で気品と威厳を描き出した《伝源頼朝像》はいかにも人格者に見える。《鷹見泉石像》は、蘭学の弟子(渡辺崋山)が師匠(泉石)を描いたものだか