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アカデミー賞

【9月4日公開】ラストベルトの片隅で、ありのままの世界を映す。|Bing Liu『行き止まりの世界に生まれて』

監督:ビン・リュー/アメリカ中西部の閉塞した田舎町に育った3人の少年、キアーとザックとビン。彼らは大人になり、カメラの前で率直な、苦しい胸の内をあらわにする。彼らが受けてきた虐待や、自身が加えている暴力について。彼らの個人的な出来事を通して、アメリカの現実を鋭く射貫くドキュメンタリー。9月4日、シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほかで全国順次公開。

クラシック音楽、いろんな入り方がありました。

大阪の心斎橋に、〈nadja〉というバーがあります。着物をビシッと着こなすママ、玲子さんがカウンターに立つ10坪ほどの店内には、アルテックの巨大なヴィンテージスピーカーが2台。ストーンズやピンク・フロイドなどのクラシックなロックと並んで爆音でかかるグレン・グールドのかっこよさが、私がもっとクラシック音楽を聴いてみたい、と思ったはじまりでした。

さて、クラシック音楽と聞くと、ハードルの高い印象かも

バッハから現代までの流れが、ザックリわかる相関図。

 今年のアカデミー賞作曲賞を受賞したのは『JOKER』のサントラを手がけた、作曲家でチェリストのグドナドッティルだった。彼女はアイスランドのエレクトロニカバンドmúmのメンバー。アイスランドといえば、ヨハンソン、シグルズソン、フラームが電子音楽制作で養った独自の世界観を切り開いた。近年クラシック界ともシンクロするアルナルズなども、活躍の場を拡大している。その音楽性を辿ると、ショパンやバッハら西洋の