
生と死に敏感な時代に、アートができること。 宮島達男
現代美術家の宮島達男が表現し続けるのは「生と死」。その真骨頂と言える作品が、東日本大震災を機に生まれた「時の海−東北」だ。巨大なプールにLEDカウンターが置かれ、たゆたう水面で9から1までの数字が絶えず表示される。制作には震災で家族を亡くした遺族や東北の子供たちも参加し、2016年からプロジェクトとして成長してきた。震災から10年が経つ今、宮島は何を考えるのか。
「時が経てば、どうしても記憶は
現代美術家の宮島達男が表現し続けるのは「生と死」。その真骨頂と言える作品が、東日本大震災を機に生まれた「時の海−東北」だ。巨大なプールにLEDカウンターが置かれ、たゆたう水面で9から1までの数字が絶えず表示される。制作には震災で家族を亡くした遺族や東北の子供たちも参加し、2016年からプロジェクトとして成長してきた。震災から10年が経つ今、宮島は何を考えるのか。
「時が経てば、どうしても記憶は
完全に移住した人、東京と2拠点で暮らす人。ライフスタイルによって暮らし方は違いますが、あえて福岡に住むことを選んだ人にインタビュー。県外出身者だからこそわかる福岡のこと、私的な思いを聞いてみました。
各地の博物館の収蔵庫や発掘現場で保管されていた縄文土器のかけらを撮影したシリーズで構成する展覧会『KAKERA きこえてこなかった、私たちの声展』を開催する写真家・田附勝。謎めいた遺物を捉えたその写真から広がる世界を、気鋭の民俗学者・畑中章宏と語る。
人が日々の生活の中で何かを“つくる”とはどういうことなのか。青木陵子さんと伊藤存さんが長年かけて取り組んできた“つくる”の集積が、ワタリウム美術館で体感できる。ワークショップという展覧会名を見ると、何かを体験する講座のようなものを思い浮かべるかもしれないが、彼らは近年の作品制作のプロセス自体がワークショップだと語る。
本展は、2000年頃から2人で制作を続けているアニメーション作品《9才まで
岩手県一関市本寺地区の消えゆく文化を映像に残そうと、土地に住む人々を起用し、劇映画『もち』を作った小松真弓監督。武蔵野美術大学時代の恩師で、クリエイティブ・ディレクターの小池一子さんとともに東北文化の魅力を語りました。
1994年に開業し、カフェブームの火つけ役ともいわれる同店。「朝ディモンシュ」はワッフルとアメリカーノのセットが600円(税込み)で、手頃さからリピーターも多い。店主・堀内隆志さんが淹れるハンドドリップが人気の昼営業とは違って、朝はエスプレッソドリンクとマシンで落とすコーヒー中心のスタンド形式。価格は手頃でも、抽出に長けたスタッフが0・1℃単位で湯温を調整、日替わりで2種のエスプレッソを淹れ分け
練馬区に住民がピザ窯を共有する集合住宅がある。ユニークな賃貸住宅を運営する〈まめくらし〉と建築設計の〈ブルースタジオ〉が手がけた物件だ。
「東日本大震災を経て、ご近所付き合いを復活させたいと思ったんです」とオーナーの青木純さん。単身者向けアパートを建て替え、2014年に8戸が入る〈青豆ハウス〉を完成させた。どうしてもつくりたかったのは人が集まる共有部。単にロビーや庭をつくったのでは交流は生まれ
関東大震災の時に被災した刀剣は、それまで簡素な木の箱に納めて、収蔵庫に保管していました。被災刀剣でも、二代光圀公所用の《太刀 銘 國宗》のように、水戸黄門のお話で名前が知られた刀以外、ほとんど展示は行っていません。《刀 燭台切光忠》(以下《燭台切光忠》)が現存することはもちろん知っていたし、研究者の方にお見せすることはありましたが、それを展示する対象として考えたことはありませんでした。
そんな
名前:古市憲寿『平成くん、さようなら』の平成くん
症状:平成が終わった瞬間から、僕は間違いなく古い人間になってしまう。(中略)時代を背負った人間は、必ず古くなっちゃうんだよ。
備考:平成の終わりとともに安楽死を望む主人公と、それを受け入れられない恋人。2人の関係を通して、生きること、死ぬことの意味を問う。文藝春秋/1,400円。
東日本大震災により存続の危機にある福島県双葉町の伝統「盆唄」。この町の人々の姿を通して中江裕司監督が捉えたものとは? 監督の長編代表作『ナビィの恋』に出演し、本作では声の出演として参加した俳優・村上淳とともに振り返る。